どこでも無線LANが利用できる夢のアイテム「どこでもWi-Fi」が話題となっています。



この「どこでもWi-Fi」は、ウィルコムの超小型通信モジュール「W-SIM(ウィルコム シム)」を使用することで無線LANのアクセスポイントがない場所でも無線LAN機器で通信できてしまうというものです。



無線LANは高速な通信ができる反面、通信できるアクセスポイントが点在していることから連続した広いエリアで利用できないという欠点があります。



「どこでもWi-Fi」は、そうした無線LAN機器が使えない場所でもPHSを利用して通信ができるアイテムということで、注目されています。





■なんで、どこでも通信できるのか

「どこでもWi-Fi」は、無線LANを搭載した機器と「どこでもWi-Fi」を接続して、無線LANのアクセスポイントの無い場所でも搭載されているウィルコムのW-SIM(ウィルコム シム)でPHSを利用してネットに接続します。

全国99.4%をカバーするウィルコムのPHSエリアを利用できるため、ほぼどこでも無線LAN機器が利用できるというわけです。

また、厳密にいえばウィルコムのPHS回線でネットを利用するわけで、無線LANは無線LAN機器と「どこでもWiFi」を接続するために使用されるという仕組みです。





■使い勝手を向上させる「AOSS」

無線LAN機器には、アクセスポイントのほかにも、接続までの設定が面倒だという意見もあります。

そうした問題に対して、「どこでもWi-Fi」はバッファロー社が開発した無線LAN簡単設定システム「AOSS」を搭載することで、ワンプッシュで無線LAN機器の接続設定ができるように工夫されています。任天堂の「DS」やソニーの「PSP」やアップルの「iPod」などを簡単に利用できるというわけです。利用する電源は手に入りやすい単三型電池。製品には、繰り返し使用できる充電池と充電器が同梱されます。



気になる価格は、W-VALUE割引適用期間中であれば、新規のW-VALUE SELECT(分割購入)の場合が、頭金が4,800円、本体代金と通信料合わせて月額1,980円となります。通常の場合は、端末料金(オープン)+新つなぎ放題(月額基本料3,880円)の加入が必要です。



■無線LAN機器はつかえるが……、「どこでもWi-Fi」の今の未来

「どこでもWi-Fi」は、どこでも無線LAN機器が利用できるようになりますが、全域が無線LAN(IEEE802.11b/g)の速度で通信ができるわけではありません。



しかし、ウィルコムでは次世代PHSの準備もすすめられており、将来的に次世代PHS通信に対応した「どこでもWi-Fi」へと発展していけば、まさに無線LANなみの通信ができる可能性も見え隠れします。

ウィルコムの次世代PHSは上下100Mbps超、時速300kmでも通信可能へ - CNET Japan



■主な仕様

・サイズ約 幅70×奥行き31×高さ110mm、重さ 約260g(電池、W-SIMを含む)

・通信方式

 4x/2xパケット方式

 1xパケット方式

 フレックスチェンジ

 64kPIAFS(ベストエフォート)

 32kPIAFS

・無線LAN: IEEE802.11b/g,ARIB STD-T66



「どこでもWi-Fi」製品情報

ウィルコム直営オンラインショップ





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