席を外すたびにパソコンの画面を整理するのは面倒だ。デスクトップがゴチャゴチャと散らかっていると、誰かに見られたときに恥ずかしい思いをする。そこで今回はパッとデスクトップのアイコンを隠したり、開いているウィンドウすべてを一気に最小化したりするなど、簡単に設定できて役に立つワザを紹介しよう。


■知っ得 No.0074 不在時に画面を見られても困らないワザ

パソコンのデスクトップは、使い込むうちにプライベートな環境となり、人の目に触れさせたくないと考えるユーザーも多いだろう。また、ちょっと息抜きのつもりでインターネットを閲覧していたら、後ろを上司が通りかかって慌てた経験をお持ちの方もいるのでは?



そんなときは、すばやくデスクトップを片付けたり、ウィンドウを一気に閉じたりしよう。また、席を立つ前にすばやくロックする方法やシャットダウンする方法もご紹介するので、参考にしてほしい。





1.デスクトップに散らかったアイコンを隠す

アプリケーションの追加や、作業中のファイルを置くことで、デスクトップ上にどんどんアイコンがたまっていく。ごちゃごちゃしていて人には見られたくないけど、みんな消したらそれはそれで不便……。そういう場合は一時的にアイコンを非表示にしてしまおう。



デスクトップ上の何もないところで右クリックすると、メニューが表示される。そのメニューから[アイコンの整理-デスクトップアイコンの表示]を選択しよう(画面1)。デスクトップに表示されていたアイコンが、すべて表示されなくなる(画面2)。元通りに表示させたい場合は、再度[アイコンの整理-デスクトップアイコンの表示]を選ぶだけだ。

画面1[アイコンの整理-デスクトップアイコンの表示]を選択する画面2 デスクトップに表示されていたアイコンが、すべて表示されなくなる



2.パソコンに素早くロックをかける

一時的に席を外すとき、パソコンをロック状態にすればユーザー選択画面になり、第三者から操作されなくなる。しかし[スタート]ボタン-[終了オプション]……といちいち操作するのでは面倒だ。実は[Windows ロゴ]+[L]で簡単にロック状態にすることができる。これなら席を立つ際でも時間をかけずに実行できる。パスワードを設定しておけば、誰かが勝手にロックを解除するといったことも防げる。



[Windows ロゴ]+[L]をクリックすると、パソコンがロック状態になる(画面3)。解除するには、ユーザー名をクリックすればOK。ただし、パスワードを設定している場合は、設定したパスワードを入力する必要がある(画面4)。

画面3[Windows ロゴ]+[L]をクリックすると、パソコンがロック状態になる画面4 パスワードを設定している場合は、設定したパスワードを入力する必要がある



3.すべてのウィンドウを最小化する

作業中の画面や、息抜きで開いているウェブページなどを見られたくないときは、とっさに閉じたい。ただし、いくつも開いている場合に、閉じるボタンを1つ1つクリックしていくのは手間がかかる。実は[Windows ロゴ]+[M]、または[Windows ロゴ]+[D]を押せば、一気にすべてのウィンドウを最小化できる。



また、クイック起動に[デスクトップの表示]アイコンがあれば、これをクリックすることでもすべてのウィンドウを最小化することができる(画面5)。

[デスクトップの表示]アイコンがない場合は、以下の手順で追加しておこう。



「C:\Documents and Settings\user(ユーザー名)\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」フォルダに、「デスクトップの表示.scf」という名前のファイルを作成し(画面6)、メモ帳などのエディタで開く。以下の通りに入力し(画面7)、保存すればクイック起動に表示されるようになる。



[Shell]

Command=2

IconFile=explorer.exe,3

[Taskbar]

Command=ToggleDesktop



※上記のフォルダが見つからない場合は、エクスプローラーで[ツール]-[フォルダ オプション]を選択し、[表示]シートで[すべてのファイルとフォルダを表示する]を選択しよう。

画面5[デスクトップの表示]アイコンがあれば、これをクリックすることでもすべてのウィンドウを最小化することができる画面6「C:\Documents and Settings\user(ユーザー名)\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」フォルダに、「デスクトップの表示.scf」という名前のファイルを作成する画面7 メモ帳などのエディタで開いてスクリプトを入力する



4.タスクバーを自動的に隠す

ウィンドウを最小化した場合でも、画面下に表示されているタスクバーには起動しているアプリケーションのボタンが表示されている。タスクバーを隠す設定にしておけば、マウスポインタを合わせない限りタスクバーが表示されることはない。両方を組み合わせて使えば、デスクトップの様子を分からないようにすることができる。



タスクバー上の何もないところで右クリックし、[プロパティ]を選択する(画面8)。[タスクバーを自動的に隠す]にチェックを入れ、[OK]をクリックする(画面9)。これでタスクバー上にマウスポインタを移動しない限り、表示されないようになる。

画面8 タスクバー上の何もないところで右クリックし、[プロパティ]を選択する画面9 タスクバーを自動的に隠す]にチェックを入れ、[OK]をクリックする



5.シャットダウンのショートカットをデスクトップに作る

急な外出や、急いで帰宅したいときなど、パソコンをすぐにシャットダウンして席を立ちたい場合は、デスクトップ上にシャットダウンのショートカットを作ってしまおう。



デスクトップの何もないところで右クリックし、[新規作成]-[ショートカット]を選択する(画面10)。[ショートカットの作成]ダイアログボックスで、[項目の場所を入力してください]という欄に、「shutdown -s -f -t 0」と入力して[次へ]をクリックする(画面11)。[このショートカットの名前を入力してください]という欄にショートカットに付ける名前を入力し、[完了]をクリックすればショートカットが作成される(画面12)。

画面10 デスクトップの何もないところで右クリックし、[新規作成]-[ショートカット]を選択する画面11[項目の場所を入力してください]という欄に、「shutdown -s -f -t 0」と入力して[次へ]をクリックする画面12 ショートカットに付ける名前を入力し、[完了]をクリックすればショートカットが作成される



これでアイコンをダブルクリックすれば、すぐにWindowsをシャットダウンすることができる。

さらに、このアイコンをクイック起動ツールバーに登録しておけば、デスクトップが表示されていなくてもすぐにワンクリックでシャットダウンできるようになる。ただし、クリックして実行してしまうと、キャンセルはできないので注意は必要だ。





以上、紹介したように、ちょっとしたショートカット操作は、覚えておくといざというときに役立つ。また、アイコンやボタンも追加しておけば、便利に活用できる。



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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)

制作編集:エヌプラス

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