江戸時代の天才浮世絵師 葛飾北斎は、生涯に93回の転居をする引っ越しの達人でもあった。

物価や住宅費が高騰した現代では、北斎のように自由気ままに93回も転居することは、まず無理だろう。



人は、一生のうちに様々なものを買ったり借りたりするが、もっとも大変なのが家の購入や引っ越しだ。家やマンションの購入も、賃貸住宅の引っ越も手間やお金がかかるので、北斎のように気に入らないからといってお気楽に転居などはできない有様だ。



せっかく新居を買ったり借りても、いざ入居してみると駅から遠かったとか、周辺の騒音で夜も寝られないとか、近くにもっと安い物件があったとか、あとで失敗したと痛い思いをした人も少なくない。頻繁に転居などはできないだけに失敗した時のダメージは実に大きい。



購入・賃貸など転居での痛い失敗が多いのは、やはり経験の少なさに大きな原因があるのだろう。先の北斎のように転居に慣れてる人などは、そうそういないからだ。



多くの人にとって家を借りたり買う体験は非常に少ない。一般の買い物などは、経験を増やして買い物上手にも慣れるが、住宅だけはそうはいかない。スキルアップするのは難易度の高いRPGゲームのレベルアップ以上に難しいってことだ。そのうえ、ゲームなら何度でも失敗できるが、実際の転居のやり直しは、超罰ゲームのように痛い。



ゲームのように気楽に、不動産関連のスキルアップはできないものかと思っていたら、おもしろいサービスが開始されていた。



人が公開した家を、勝手に値踏みしてゲーム感覚で評価ができる「みんなの価格評価」だ。

みんなの価格評価価格を評価する




このサービスは、登録ユーザーが気楽に出品している家やマンションの価格をゲーム感覚で評価できるというもの。オークションなどと違うのは、実際に落札や購入するわけでないので、評価する側には面倒な登録などが不要。誰でもプレッシャーなしに心の中の本音で評価できるところが楽だ。(出品者は、登録が必要)



この人の家を本音で評価できるってことが、実にゲームっぽくて、ワクワクする。ここに出品しているのだから出品者の人は自分の家に自信満々という人も多いはずだ。そんな人の家を思い切り本音の価格評価できちゃう……、これが何とも気持ちよかったりするのだ。

(出品者の方ごめんなさい。ちゃんと真面目に評価はしてます)



ちなみに、安土城なんて評価リストに発見。そんなものまで評価できちゃうのか……、遊び心満点だ。

安土城が評価できる?




実際の評価してみると、**万円って評価したけど実際はもっと安かったり、高かったりする。何故かな?と思って「周辺環境」をみてみると、学校や病院など周囲の施設や環境によっても評価が変わってることなどもわかったりする。

また地図の「相場情報」をみると、似た物件が幾らなのかを地図上で知ることができるので地域の価格相場が簡単にチェックできたりする。つまり、シミュレーションゲーム感覚で、住まいの知識をアップできるってわけだ。

安土城の周辺情報安土城の相場情報




このサービス、ただ評価価格を本音でつけられるだけでなく、みんなが評価して集まった評価はグラフ化されたり、分布や平均価格なども表示されるので、自分が評価した住まいの目利き度なども知らず知らずに鍛えることができる。

一戸建ての評価もグラフ化されるマンションの評価はグラフ化される






評価される人は、どうなのかというと、実際にオークションや売りに出す前のシミュレーションとしても結構便利らしい。やはり、いきなり不動産会社に売却を相談したり、ネットオークションに出すというのは、誰しも敷居が高いものだ。こうしたサービスで予行演習といったところだろうか。また、「みんなの評価」では、一般の人の評価が中心のため、営業トークや業者価格といった評価より実際に家が欲しいとか、家に興味のある人の感触を確かめることができる。

こうした一般の人の評価や意識というのは、インターネットのブログとかで見るユーザーの声に近いものがあるのだろう。



家やマンション選びには住宅検索やネットオークションなどもあるわけだが、敷居は高かったり価格や評価がわかりにくかったりするので、ついドギマギしてしまうもの。手軽な「みんなの価格評価」で慣れておけば、慌てずに冷静な判断ができそうだ。



出品者は販売やオークションの練習・シミュレーションとしても役立つし、一般の参加者は評価ゲーム感覚で住まい探しにも慣れるっていうわけで、ゲーム感覚で住まいの選びを上達させるというのもインターネットらしいクールな遊び方といえそうだ。



みんなの価格評価