春先から夏にかけては、新たな営業相手の開拓や、取引先との新年度の交渉も活発化する時期だ。また、新入社員などは研修期間を終えて営業業務など、実戦にかりだされ始めている頃だろう。当然、取引先などで名刺交換をすることも増え、そろそろ整理しないとわからなくなる位の量がたまってきているのではないだろうか。



社会人と名刺は切っても切れない仲で、ビジネスにとって重要な情報源でもある。そんな名刺の整理に役立つのが、トリスターより発売されている名刺管理ソフト「名刺万能SE」だ。そのシリーズの1つである「名刺万能SE 小型専用スキャナ付」は、名刺管理ソフト「名刺万能SE」に名刺取り込み専用の小型スキャナが付属するセット。価格は標準価格で16,590円(税込)となる。


■名刺を取り込む小型の専用スキャナ付属

名刺管理ソフトだけだと、名刺の内容をキーボードから打ち込んだりして入力したい情報を管理するわけだが、いちいち名刺を見ながら打ち込む方法は大変で面倒だ。しかし、「名刺万能SE 小型専用スキャナ付」では、名刺を読み取る専用のスキャナが付属する。このスキャナは名刺を読み取るためのものなので、サイズも102mm(L)×48mm(W)×26mm(H)と非常にコンパクトなのが特徴だ。このサイズであれば机の引き出しにも楽々しまっておけるサイズだ。



読み取りは、モノクロ読み取りとなるが1枚5秒程度で読み取れるので名刺の読み取り作業もスムーズに行える。パソコンとの接続はUSBケーブル1本で電源もバスパワーによる供給なので、電源ケーブルが別途いらないのはありがたい。

スキャナ本体は、名刺取り込み用のサイズでコンパクト
スキャナ本体は、名刺取り込み用のサイズでコンパクト



専用スキャナで取り込んだあと名刺の画像データを基に「名刺万能SE」がもつOCR機能によって名刺の文字を認識し、名刺の情報を文字データに変換してくれる。住所、氏名、電話番号、会社名など自動的に判断してリスト項目に当てはめてくれるので楽に"リスト作成"ができる。もちろん誤認識してしまって内容が間違っていたり、別の情報を加えたいという場合はキーボードからの入力も可能だ。

[スキャンウィザード]でスキャン中の画面取り込んだ名刺の情報からOCRで文字認識され各情報項目に割り当てられる
[スキャンウィザード]でスキャン中の画面取り込んだ名刺の情報からOCRで文字認識され各情報項目に割り当てられる



最近の名刺は、昔のような名前や住所だけの殺風景な雰囲気のものだけでなく、用紙に色や柄が入っていたり、文字そのものが面白いフォントやデザイン的なフォントだったりと、一風変わったものを採用していることもある。場合によっては手書きだったりすることもあるくらいだ。では、手書きの文字は認識できるのかと思い試してみた。何回かためした結果、崩した書き方などは認識できないが、傾きや派手な"ハネ"といった癖をとりのぞいたいわゆるフォントに近い文字に似せて書いた場合は誤認識が多いながらも読み取ることができた。



そのほか、印刷された名刺でもデザイン的なフォントや派手な毛書体系のフォントなどは誤認識することが多いようだ。名刺に利用されているフォントによっては誤認識する場合もあるので、取り込んだら内容を確認することは必ずした方がよいだろう。

手書き文字は認識されなかったり誤認識になることが多い
手書き文字は認識されなかったり誤認識になることが多い



■Outlook Expressとの同期も可能でメールのアドレス登録も簡単

名刺には、メールアドレスが記載されている場合があるが「名刺万能SE」のリストに登録されているデータをOutlook Expressなどのアプリケーションと同期させて使うことも可能だ。以下の画像は、Outlook Expressと同期した画像だ。同期するとOutlook Expressの連絡先の欄に追加される。メールソフト側でいちいちアドレスを打ち込む必要がなくなるのでこの機能は非常にありがたい。

「名刺万能SE」の[同期を取る]ボタンをクリック
「名刺万能SE」の[同期を取る]ボタンをクリック

[同期化ウィザード]が起動したら[OK]をクリックOutlook Expressの[連絡先]に追加
[同期化ウィザード]が起動したら[OK]をクリックOutlook Expressの[連絡先]に追加



■フラッシュメモリーにエクスポートして持ち歩きも可能!

USBメモリーやメモリーカードなどの持ち歩きのできるストレージに「名刺万能SE」で作成したデータを保存することが可能だ。保存データとともに専用ビューアも一緒に保存されるので、「名刺万能SE」がインストールされていないパソコンでも、開くことができる。会社のパソコンで編集したデータを出先でノートパソコンを使って閲覧するといった使い方が可能となるので、外回りの多いビジネスマンには便利な機能だろう。

フラッシュメモリから「名刺万能」のビューアを起動
フラッシュメモリから「名刺万能」のビューアを起動



■名刺のやり取りの多い人にはお勧め!

名刺のやり取りが多いビジネスマンなら、持っていて損はないソフトであることは間違いないだろう。スキャナ付きなのでパッケージを買ってきてすぐに取り込みができるし、コンパクトなので邪魔にならず使わないときには鞄や引き出しにしまっておけるサイズなのはありがたい。



気になる点としては、やはりOCR機能の精度だろう。今回試したのはモノクロタイプのスキャナ付きのパッケージで、名刺の紙が色付きだったりするとモノクロに変換された場合、地色と文字が分りにくくなるので認識されないことがある。この辺のOCRの精度はまだまだ改善の余地がありそうだが、とりあえず一般的な名刺の取り込みにはそれほど支障はない。とりあえず、未整理の名刺をため込んでいる人は、ぐっと仕事の能率と時間を節約ができるので購入してみてはいかがだろうか。



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名刺万能SE

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編集部:篠崎哲(ジャムハウス)

制作編集:エヌプラス

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