これまで食品系の秋葉原名物として、おでん缶らーめん缶、新触感デザート"雪花氷"、萌え系お土産"おでんカレー"を紹介した。どこの土地にも定番の名物のほかに、"隠れ名物"が存在しているものだ。アキバとても例外ではない。今回紹介する"りんごコロッケ"も、そんな"隠れ名物"のひとつだ。


■"りんごコロッケ"ってなに?

秋葉原で創業95年「肉の鈴鹿」で販売されているリンゴ入りコロッケで、三代目の奥さんである鈴鹿房子さんが発案者だ。"りんごコロッケ"は、じゃがいものコロッケに、シロップに漬け込んだ"りんご"を一切れ入れたフルーティーで健康的な変わり種のコロッケなのだ。

リンゴがみえるコロッケ
リンゴがみえるコロッケ



■"りんごコロッケ"誕生の秘密

"りんごコロッケ"は、どのようにして誕生したのだろうか?  "りんごコロッケ"の生みの親である、鈴鹿房子さんにお話を伺った。



●レストランが"りんごコロッケ"へ

"りんごコロッケ"の販売を開始したのは、今から1年半ぐらい前からだそうだ。それまでは、現在の店の2階でレストランを経営していたという。しかし、秋葉原の中央通りにあった日本通運が引っ越してからというもの、客足がめっきりと少なくなり、経済的な理由から、やむを得ず2階のレストランを閉めることになったのだが、その際に"2階レストラン"と書かれた店頭の看板を隠す必要に迫られたのだそうだ。



そこで鈴鹿房子さんが、思いついたのが、前々から構想を練っていた"りんごコロッケ"だった。かくして、"2階レストラン"の看板は、"りんごコロッケ"の新しい看板で隠されることになり、"りんごコロッケ"が世に出ることになったのである。

「肉の鈴鹿」の店頭の看板
「肉の鈴鹿」の店頭の看板



●"りんごコロッケ"のおいしさの秘密

房子さんは、りんごの産地として名高い山形県の出身で、子供の頃からおやつ代わりに食べていた"りんご"を入れてみようと思ったのがキッカケで、"りんごコロッケ"を発想したそうだ。



りんごには、"元気のモト"というイメージが昔からある。日本には「りんごを食べると医者いらず」ということわざもあるくらいだし、西洋にも「朝のりんごは金、昼のりんごは銀、夜のりんごは銅」とまでいわれている。



アキバは、オタクの街といわれているが、そんなアキバを訪れる人々にも"りんごコロッケ"を食べてもらい、健康になって欲しいという鈴鹿房子さんの願いも込められているのだ。

ホットショーケース
"ホットショーケース"

ちなみに発売当初の"りんごコロッケ"には、消費税と同じ約5%分の"りんご"が入っていたが、現在は約8%分のリンゴが入っているそうだ。

りんごコロッケをあげている、鈴鹿房子さんりんごコロッケをあげているところ
"りんごコロッケ"をあげている、鈴鹿房子さん"りんごコロッケ"をあげているところ



■気になるお味は?



"りんごコロッケ"のお味は、どうだろうか? 早速、アツアツのコロッケを実食してみた。コロッケの外側は、カリカリのサクサクで、中身はフンワリとやわらかい。ベースはシッカリしたじゃがいもの味がして、中心にある"りんご"が甘く香り、シャキッとした歯ごたえがポテトの柔らかさの中でのアクセントとなっている。コロッケ好きの人であれば、ハマる人が出るのも納得だ。

りんごコロッケを並べたところりんごコロッケを割ったところ
"りんごコロッケ"を並べたところ"りんごコロッケ"を割ったところ



「肉の鈴鹿」は、明治45年創業の秋葉原で三代続く老舗の肉屋さん。JR秋葉原駅を電気街口に降りて「ラオックス・ザ・コンピューター館」をお茶の水へ向かった、神田明神下交差点に店を構える。"ホットショーケース"には、"りんごコロッケ"をはじめとする、お総菜が所狭しと陳列されおり、これらの惣菜を晩御飯のおかずに購入する常連さんも多いそうだ。

「肉の鈴鹿」の店頭
「肉の鈴鹿」の店頭

お店のトレードマークのお店のトレードマークの
お店のトレードマークの"ねこのオブジェ"(店内)お店のトレードマークの"ねこのオブジェ"(店頭)



"りんごコロッケ"は、最近テレビや雑誌などのマスメディアでもよく取り上げられたことで、ちょっとしたブームとなっているそうだ。コロッケ好きの人は、秋葉原へ行ったついでに、是非チェックしてみてはいかがだろうか。



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肉の鈴鹿



編集部:関口 哲司

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