マイクロソフトが満を持した次世代OS「Windows Vista」(以下、Vista)の発売から3ヶ月が経ち、Vista環境の導入も一段落したユーザーも多いだろう。



パソコンの快適な動作には、メモリーが重要となる。メモリーを増やすことが一番効果的なわけだが、大容量のメモリーは高価だ。また、手頃な価格なメモリーを複数増設したくても、メモリースロット数が限られた機種の場合は、そう都合よく割安なメモリーだけで増設できないケースも多い。特にノートパソコンの場合には、デスクトップパソコンよりも問題は深刻だ。"本体に増設可能なメモリーは専用モジュールで、最大512Mバイトまで"などというように、メモリー増設の上限が極端に低い機種もある。



これまでのWindows XPだと、ここであきらめるしか無かったが、Vistaでは、内蔵メモリーのかわりに外部メモリーで補う「Windows ReadyBoost」(以下、レディーブースト)と呼ばれる機能で改善することができのだ。



レディ ブーストは、内蔵メモリーのキャッシュの一部を外部メモリーに置くことで、パソコンのパフォーマンスを向上させる便利な機能。同機能を利用できる外部メモリーとしては、高速タイプのUSBフラッシュメモリーやExpansionスロット対応メモリーがある。



そこで今回は、Vista時代のお助けメモリーともいえるレディーブースト対応メモリーを調べてみた。



●オススメはこれだ - クレバリーインターネット館

スタッフが一押しのメモリーは、Trancend 1Gバイト USBフラッシュメモリー「TS1GJF160」だ。実売価格は2,068円(税込み)と購入しやすい価格だが、パソコンユーザーにも名前を知られたメモリーメーカーであり、信頼性が高く、安心してオススメできるそうだ。永久保証付き。

写真:Trancend 1Gバイト USBフラッシュメモリー「TS1GJF160」2,068円(税込み)



メモリー購入のツボは1:1

レディブーストは、USBフラッシュメモリーなどの高速な外部メモリーに最小230Mバイト~最大4Gバイトまでのメモリー容量を割り当てられる。どれぐらいのメモリー容量をレディブーストに割り当てればよいのか? スタッフによると、パソコンの内蔵メモリーとUSBフラッシュメモリーの比率は、推奨値が1:1で、最高のパフォーマンスを実現するには1;3に設定すればよいそうだ。



たとえば、1Gバイトの内蔵メモリーを搭載したパソコンであれば、4GバイトのUSBフラッシュメモリーを購入して、3Gバイトをレディブーストに割り当てると、最高のパフォーマンスを引き出せるということになる。

写真:安価で信頼性が高いUSBフラッシュメモリー「TS1GJF160」を手に持つ、クレバリー 羽成 氏



●オススメはこれだ - パソコンハウス東映

スタッフが一押しのメモリーは、ADATA 2Gバイト USBフラッシュメモリー「PD7-2GB(200X)」だ。取材時で最高速の200倍速※のUSBフラッシュメモリーで、高速メモリーとしては安価である点がオススメの理由だ。アルミボディのオシャレなデザインで、6ヶ月の店頭保証に加え、一生涯のメーカー保証が付いている。

※読み込み速度

写真:ADATA 2Gバイト USBフラッシュメモリー「PD7-2GB(200X)」3,780円(税込み)



古いノートパソコンでは効果絶大!

ノートパソコンは、デスクトップパソコンに比べて携帯性に優れている反面、拡張性に乏しい機種が多い。特に、古いノートパソコンは、本体に増設できるメモリー容量が最大で1Gバイト未満の製品も存在する。そういった機種でVistaを使う場合には、レディブーストを使用することで、体感速度に劇的な違いが生じるという。レディーブーストは、キャッシュ技術であるので、日々の作業で起動するアプリケーションが同じ人であれば、パフォーマンスが格段に向上するそうだ。

写真:ADATA 2Gバイト USBフラッシュメモリー「PD7-2GB(200X)」を手に持つ、パソコンハウス東映 中村 氏



■速度よりも大容量 - レディーブーストはUSBフラッシュメモリー

USBフラッシュメモリーは、高速であることに越したことはないが、よほど過酷な作業をしなければ体感できないレベルなので、速度よりもメモリー容量を重視した方がよいという。メモリー容量が大きければ、レディブーストに使用しないメモリー領域を、今までのUSBフラッシュメモリーと同じように、ファイルやデータを記録する記憶領域としても使用できる。



USBフラッシュメモリー以外の外部メモリーでも、高速タイプであれば、レディブーストの機能を使用できる。ただ、現状では、USBフラッシュメモリーでレディブーストを利用する方法がベストだ。SDメモリーカードやCFメモリーカードをレディブーストで使うためには、メモリーカードが高速タイプで、別途高速なUSB接続のカードリーダーを用意する必要がある。また、Expansionスロット対応メモリーは、USBフラッシュメモリーに比べ、まだ高価で8Gバイトモデルが約3万5,000円。同じ容量のUSBフラッシュメモリーであれば、最速の200倍速タイプでも、1万2,000円で入手できる。



レディーブースト対応のUSBフラッシュメモリーは、非対応のメモリーに比べて若干高価だが、両者の価格差は数百円程度。Vista搭載のパソコンをまだ所有していない人でも、これからUSBフラッシュメモリーを購入するのであれば、レディブースト対応のUSBメモリーを購入しておいた方がよいだろう。



以上のように、「高速よりも大容量」「USBフラッシュメモリー」が、レディブースト対応メモリーを購入するポイントとなりそうだ。



●そのほかの注目商品

商品名:東芝 1バイトUSBフラッシュメモリー「U2H-001G」

価格:1,974円(税込み)

特徴:高い信頼性を持つ東芝製のUSBフラッシュメモリー。パソコンに情報を残さないで個人情報を持ち運べる「U3プラットフォーム」に対応。海外パッケージだが、1ヶ月の保証付き。

写真:東芝 1バイトUSBフラッシュメモリー「U2H-001G」1,974円(税込み)



商品名:アイ・オー・データ機器 2GバイトUSBフラッシュメモリー「TB-BH2G/K」

価格:7,873円(税込み)

特徴:高速タイプのUSBメモリーで、書き込み/読み込み時間が従来製品の約半分。ダウンロードで提供されるファイル暗号化ソフト「QuickSecure」対応により、外部への情報漏洩を未然に防げる。

写真:アイ・オー・データ機器 2GバイトUSBフラッシュメモリー「TB-BH2G/K」



商品名:Trancend 4Gバイト USBフラッシュメモリー「TS4GJF160」

価格:6,981円(税込み)

特徴:パソコンをロックする鍵に設定できる「PCロック機能」や、圧縮&AES暗号化ファイルとして保存できる「シークレットZip機能」、登録アカウントを持つWebサイトに自動でログインできる「自動ログイン機能」を備える。永久保証付き。

写真:Trancend 4Gバイト USBフラッシュメモリー「TS4GJF160」



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編集部:関口 哲司

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