モバイルブロードバンドという言葉が最近、にわかに話題となっています。ドコモがHSDPA通信対応端末を発売し、イー・モバイル株式会社が"EMモバイルブロードバンドサービス"を開始しています。



どちらも、既存のモバイル通信より高速な家庭などで利用しているブロードバンドに近い速度を外出先でも利用できることが特徴となっています。海外の香港や韓国では、すでに定額のHSDPA通信を利用したモバイルブロードバンド環境が一足はやく提供されていますが、国内でも、ようやく高速なモバイル通信が実現しようとしています。



いうなれば、自宅やオフィスと同じ感覚で、屋外でも高速なインターネット利用ができるサービスということです。



そんな高速なモバイル天国を実現するモバイルブロードバンドを、"EMモバイルブロードバンド"サービスを例に見てみましょう。



■EMモバイルブロードバンドって?

イー・モバイル株式会社が提供する、受信最大通信速度3.6Mbpsの高速なHSDPA通信サービスです。

HSDPA通信サービスは、香港や韓国ではすでに実用運用されている高速なブロードバンドモバイル通信環境で、定額制でのデータ通信サービスとしては"国内初"となります。



●HSDPAって?

HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)は、高速パケット通信方式で、3.5Gともいわれている。3GPP(Third Generation Partnership Project)により標準化されている規格。

下り最大14Mbps、平均でも2~3Mbpsの通信が可能とされていることから、モバイルブロードバンド通信の主力方式ともいわれています。



既存の移動通信網に大きな変更を加えずに実現できるのがメリットで、現在のFOMAの基地局を短期間で利用可能にできるころから、エリア拡大が迅速にできると期待されています。ただ、既存のパケット通信と比べ、基地局からの距離などで通信可能な速度が変わることもあります。



■EMモバイルブロードバンドの気になる料金は?

料金は、CF/PCカード型通信端末「D01NE」の初期導入費の場合、データプラン(ベーシック)で28,900円、データプラン(ベーシック)で4,980円※1です。月額の基本使用料は、データプラン(ベーシック)/データプラン(いちねん)/データプラン(にねん)共に5,980円となります。

AirH”に比べ、初期導入金額は高いが、年経費は安いといえます。

※1 長期契約割引を適用した場合



■EMモバイルブロードバンドのサービスエリアは?(2007年3月末時点)

東京23区、名古屋市内、大阪・京都市内が利用エリアで、2007年6月には東京の16号線圏内、神戸・大阪近郊にエリアを広げ、その後は順次、全国主要都市へサービスを拡張していく予定です。

都市内の業務のようにエリアを限定した利用では、文字通りの高速なモバイルブロードバンド環境が得られます。ただ、長距離を移動する際、都市間での通信は確保されていません。



関東

・東京都

豊島区、新宿区、港区、墨田区、大田区、北区、足立区、中央区、江東区、世田谷区、練馬区、荒川区、渋谷区、千代田区、文京区、品川区、杉並区、板橋区、江戸川区、台東区、目黒区、中野区、葛飾区(東京23区)



東海

・愛知県

名古屋市東区、名古屋市北区、名古屋市西区、名古屋市中村区、名古屋市中区、名古屋市瑞穂区、名古屋市熱田区、名古屋市中川区、名古屋市南区、名古屋市守山区の一部、名古屋市名東区の一部、名古屋市天白区の一部、名古屋市千種区の一部、名古屋市港区の一部、名古屋市昭和区の一部、清須市の一部



関西

・大阪府

大阪市都島区、大阪市福島区、大阪市西区、大阪市港区、大阪市大正区、大阪市天王寺区、大阪市浪速区、大阪市西淀川区、大阪市東淀川区、大阪市東成区、大阪市生野区、大阪市旭区、大阪市城東区、大阪市阿倍野区、大阪市住吉区、大阪市東住吉区、大阪市西成区、大阪市淀川区、大阪市住之江区、大阪市平野区、大阪市北区、大阪市中央区、守口市、門真市、大阪市此花区、大阪市鶴見区、豊中市の一部、吹田市の一部



・京都府

京都市上京区、京都市中京区、京都市下京区、京都市南区、京都市北区の一部、京都市左京区の一部、京都市東山区の一部、京都市右京区の一部、京都市伏見区の一部、京都市西京区の一部



■EMモバイルブロードバンドの端末の種類は?

●D01NE

PCカードタイプの端末。サイズは約W54.0mm×H8.0mm×D115.0mm、重さは約50g。対応OS はWindows Vista(32bit版)/XP (ServicePack2以降)/2000 (ServicePack4以降)。

写真:D01NEの本体写真



●D01NX

CFカードタイプの端末。大きさは約W42.8mm×H5.0mm×D60.0mm、重さは約23g(PCカードアダプタ装着時は約46g)。対応OSは、Windows Vista(32bit版)/XP(Service Pack1以降)/2000(Service Pack4以降)/Windows Mobile2003 /2003 Second Editionの他、Mac OS X 10の一部に対応。

写真:D01NXの本体写真



●D02OP

Express Card/34タイプの端末。大きさはW34.0mm×H13.2mm×D120.9mm、重さは約30g。対応OSは、Windows Vista(32bit版/64bit版)/XP/2000。

※Express Cardスロット搭載パソコンでの利用となる。

写真:D02OPの本体写真



●USBモデムタイプ

発売日、詳細仕様は未定。

写真:USBモデムタイプの本体写真





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