以前は筆者もauのパナソニック端末を使っていたことがある。しかし、いつのまにかauのラインナップからパナソニック端末が消えていた。5年ぶりで、auにパナソニック端末が復活したのだ。筆者の住む大阪はパナソニックファンが多いだけにショップで聞いてみると、待っていたっていうauユーザーが多かったそうである。


正面から見たW51P。左右非対称のアシンメトリーデザインが斬新だ。

■W51P 本体紹介

まずはカンタンにスペックを紹介しよう。数値につく“約”は省略させていただいた。サイズは高102mm×幅50mm×厚21mm(最厚部23mm、ちなみにカメラのレンズの部分)。重さは123g。連続待ち受け時間が270時間、連続通話時間が220分である。メインディスプレイはTFTで、2.6インチ(横240ドット×縦400ドット)、最大65,536色表示が可能で、サブディスプレイはSTNで、0.7インチ(横96×縦12ドット)、モノクロ表示である。



本体を開いたところ。液晶画面はTFTで2.6インチ。サブカメラはついていない。

メインカメラは、有効画素数207万画素のCMOSカメラで、最大記録サイズが1,600×1,200ピクセルだ。サブカメラはついていない。データフォルダ容量は50Mバイト(EZアプリとあわせて)。外部メモリ用のスロットが準備されていて、2GバイトのmicroSDタイプの外部メモリーに対応している。ちなみに外部メモリーは別売だ。本体カラーはクレマチスホワイト、ルピナスピンク、カランサブラウンの3色が準備されている。筆者はルピナスピンクを購入した。



本体左側面。左端にあるのがワンプッシュオープンキー。真ん中より少し右側に配置されているのが平型ステレオイヤホン端子だ。本体右側面。右よりmicroSDメモリカードスロット、シャッターキー、マナーキーが並ぶ。

■ターゲットを女性に絞ったW51P

着信やメールの受信などによって光るソフトイルミネーション。きらびやかで美しい待受画面。デザインもかわいらしくエレガント。いや、筆者にはそれがよくわからない。今さらこんなデザインかぁ~などと思っていたのだ。知り合いの女性何人かに見せたところ、みなが「かわいい」と言う。筆者はこういった職業がら、それなりに女性視点がわかっていたつもりになっていた。しかし、このW51Pの“かわいらしさ”っていうのはちょっとわからなかった。反省しきりである。



着信やメールの受信などによって光るソフトイルミネーション。光ってはじめてパネルのデザインがわかるしくみだ(近くによってじっくり見れば光ってなくてもわかるのだが)。

いくつか準備された待受画面はどれも美しく楽しいもの。携帯電話を開くたびに背景色とアニメーションがランダムに再生される。上段が「ジュエリー」、下段が「ソラ」だ。例としてそれぞれの2パターンを撮影したが、まだまだパターンはいろいろとある。



「ジュエリー」「ジュエリー」

「ソラ」「ソラ」

搭載されているコンテンツも「恋と仕事の星占い」と女性向け。また、45日間と期間は限定だが英語学習用の「えいご漬け」も入っている。また、EZキーの長押しで接続できるパナソニックのサイト「Pの缶詰」では「今日のオススメレシピ」や「キレイの知識」、「健康向上委員会」など楽しめて役立つ情報が満載なのである。



プリインストールされているアプリ「恋と仕事の星占い」。無料で楽しむことができる。同じくプリインストールされているアプリ「えいご漬け」。こちらは45日間の期間限定である(その後も使い続けたければ月額315円支払う必要がある)。パナソニックが提供している「Pの缶詰」。「楽しむ」「暮らす」「学ぶ」「買う」をテーマにしたお役立ち情報が満載だ。

次のページでは、W51Pのカメラ機能を見ていただこう。

■カメラはそこそこ、ちょっと撮りなら満足できるはず

W51PのカメラはCMOSで、有効画素数が約207万画素。保存できる最大サイズは1,600×1,200ピクセルである。オートフォーカスや手ぶれ補正はついていない。300万画素を超えるものや、オートフォーカスや手ぶれ補正がついているものが増えている中、数値的にはもひとつ感があることは否めない。



筆者が思うにこのカメラは明るいところが飛んでしまったり、暗いところが潰れてしまったりすることが少ないカメラだと思う。明るいところで撮影すると、多少暗めに写り、暗めのところで撮影すると明るめに写ってしまう傾向はあるようだが、空の雲が白く飛んでしまって台無しとか、影の暗いところが潰れて見えないということは少ないようだ。ちょっと記録するといった用途で利用するにはけっこういいのではと、筆者は考えるのだがいかがだろうか?



では実際にW51Pを利用して撮影してきた写真を見てみよう。



●晴天で撮影した写真




●晴天で撮影したがちょっと暗めに写ってしまった写真

ただし、明るいところも飛んでいないし、暗いところも潰れていない。




●屋内で撮影した写真




●アーケードで撮影した写真




●極端に明るい部分が多い場合




●明るい部分よりも暗い部分の方が多い場合




●マクロ機能を利用して撮影した写真

取扱説明書には10cmぐらいまで寄れると書いてあるが、もっと寄ることができるようだ。




●蛍光灯下で撮影した写真と、電球下で撮影した写真




●夜景を通常モードで撮影した写真




●夜景をナイトモードで撮影した写真




次のページでは、W51Pの文字入力機能を見ていただこう。

■W51Pをいろいろな面から見てみると

まずは文字入力。W51Pの日本語入力機能は、パソコンを使っている人ならご存じの「ATOK」が搭載されているので、変換効率がいいのが特徴だ。文字を入力する際にキーを押しすぎて行きすぎてしまった場合、「#」キーで戻れるのも便利。関西弁にも対応している。ちょっと変換してみたところ、関西弁がそのまま変換できるのだ。使わないっていう人も多いのだろうが、大阪在住の筆者にはありがたい。




「なんでやねん」ぐらいは当たり前。「いちびる」のような大阪人にしかわからないような単語も登録されている。でも地名の「放出」(はなてん)は変換できなかった。

文字について書いたので、メール時に表示できる文字サイズについても書いておこう。表示できる文字サイズは「大」「中」「小」「極小」の4通りだ。





文字サイズ「大」文字サイズ「中」文字サイズ「小」文字サイズ「極小」

次に音楽の再生機能だ。LISMOとSDオーディオに対応していて、再生用のプレーヤーは「au Music Player」と「SDオーディオプレーヤー」が搭載されている。連続再生時間は最長で20時間。ソニー製のステレオイヤホンが付属している。



au Music PlayerSDオーディオプレーヤー

そして「おサイフケータイ」機能ももちろんある。遠隔オートロック機能にも対応しているが、新サービスである「auケータイクーポン」には未対応だ。



■Kijimoto's EYE

女性的な視点が欠けているのでこのデザインの良さについてはわからなかった筆者が言うのも何なのだが、女性をターゲットにした端末としてはちょっと?と思うところもある。まずはサイズ。角が角張っているからか、男性の筆者でも持った印象が大きめと思えるのはどうなのだろう?



特にドコモやソフトバンクのパナソニック端末はものすごく薄く小さめに作られているだけに、後発のau端末は大きいの?って思っている人も少なくないだろう。また、周りをかわいらしくしたのならキーの形やフォントもありきたりな感じではなく、もうちょっと考えたらよかったにと思うのは筆者だけだろうか?



ただこの端末は、何でも詰め込んで多機能だが使いづらいという端末ではなく、新機能・高機能など、使うことの少ないであろう機能は省くことで、シンプルで使いやすい端末に仕上がっている、と筆者は思うのだ。



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W51P

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編集部:木地本 昌弥

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