左から川村亮さん、海龍先生、龍泉さん、児玉歩美さん、渡辺修さん

- 他社が真似できない占いアプリを日本から世界へ【3D化する顔写真たち】-

現在、iPhoneアプリは約9万本あまり、いろいろなアプリが公開されているわけだが、その中でもこれから人気の出る注目ジャンルが「占い」アプリだ。

当たるも八卦、当たらぬも八卦、さらには信じないという人もいるが、やはり誰しも占いの結果は気になるものだ。おみくじの結果を友達、家族で見せ合った経験は誰にでもあることだろう。

占いの常識として、結果の文言を「読む」ことが定番であったわけだが、その常識を変える「見る」占いiPhoneアプリ『海龍式「顔相占術」』が登場する。
日本テレビ系番組「的中王」にて2年連続で日本一当たる占い師となり的中王の称号の基になった独自理論「流動性九星気術」の海龍先生と
顔写真を3Dで動かすモーションポートレートが作り上げた『海龍式「顔相占術」』とは、どのような占いなのだろうか?

今回は、開発担当者だけでなく、海龍先生からもお話を伺った。

■占いの勉強から始まった開発
『海龍式「顔相占術」』は、昨年(2009年)11月から開発に入ったそうだ。iPhoneを通して世界に向けて占いアプリを投入したいとの思いから、的中率No.1の占い師である海龍先生に相談したという。
ちょうど海龍先生も海外で占いアプリを発信したいという思いがあり、共同でiPhoneアプリ『海龍式「顔相占術」』の開発に着手することになったという。

とはいえ、占いアプリを開発するには、開発エンジニアも占いについて知識が必要となる。
プログラム担当の川村さんは、4~5回、海龍先生から直々に手取り足取り、占いの理論について勉強させてもらったという。
『海龍式「顔相占術」』について語る、占い師の海龍先生

■見せる占いへの挑戦
『海龍式「顔相占術」』で一番注力した点は、見せる占いにすることだ。
海龍先生は、今回の『海龍式「顔相占術」』で読む占いではなく、見せる占いに挑戦したかったという。
「『読ませる占いから見る占いに変化させよう』というのが僕のコンセプトの中にあって、iPhoneを使うことで見せる占いができるのではないかと考えました。」

また海龍先生は、読ませる占いは、悩みを抱えた人が対象となるが、見る占いでは出会いのツールにもなるなど、今までにないポジティブさがあり、新発想の占いになるという。
占い世界におけるひとつの革命になるうえ、iPhoneアプリであれば日本から世界に発信できるため、快諾した。

これまでの占いのユーザーは、特定層に限られていたが、それ以外のユーザーにも楽しめる占いアプリにしたかったそうで、海龍先生は「占いに市民権を与えるアプリにしたい」と語ってくれた。


動画:写真で占うことができる、iPhoneアプリ『海龍式「顔相占術」』

見せる占いを、どういう形で再現したのだろうか?
プログラム担当の川村さんにたずねてみた。
「占い結果として、大吉から大凶まで5通りの結果が表示されます。それを顔の表情で分かりやすく演出して、ユーザーが見て楽しめるところに注力しました。
私自身、占いアプリにさほど興味を持っていませんでしたが、このアプリは大分エンタメ要素を強く押し出しています。友達、家族でお互いを占って楽しめますし、呑み会ツールとしても活用できるのです。

海龍先生によると、顔相は「主に黄金比・白銀比に分類することができる」と言われるだけあって、顔だけでもいろいろなことがわかるのだそうだ。そうした顔と生年月日を組み合わせることで人の運勢をより精密に占うことができるそうだ。
『海龍式「顔相占術」』をプログラミングした、川村さん

■伝統とハイテク技術で見せる占いへ
『海龍式「顔相占術」』は、何度でも楽しめる占いアプリになっている。
占いの結果が出るまで、短い時間ながら、結構もてあますものだが、『海龍式「顔相占術」』では鑑定中に、本来対面で行う詳細な3D顔解析まで表示することで、楽しませてくれるのだ。

デザイン担当の児玉さんは、伝統とハイテクの融合で世界に訴えたいという。
「日本的な要素を全面に押し出そうと思いました。伝統的なものとハイテク文化というものが融合された国が、今の日本です。海外の方も日本文化には大きな興味が持たれているので、日本を全面に押し出すことで世界の人たちにも興味を持ってもらえると思いました。」

『海龍式「顔相占術」』には、扇子や着物、桜など、和の日本をイメージするようなデザインが採用されており、操作もシンプルだ。

アプリの名称も日本らしさを出すために『海龍式「顔相占術」』と漢字にこだわった。ちなみにサブタイトルは海外の人にもわかりやすい「FaceProfiling」とネーミングしている。
『海龍式「顔相占術」』のデザインについて語る、児玉さん

■見た人が爆笑する『海龍式「顔相占術」』
こうして誕生した『海龍式「顔相占術」』の反響が気になるところであるが、海龍先生によると、テレビ局の人やタレントさんに『海龍式「顔相占術」』を見せたところ、「笑いから入る占いは初めてだね。」と好評だったそうだ。

『海龍式「顔相占術」』を見た人には、とにかく爆笑して喜んでもらえているという。「大吉は喜び顔」、「大凶は悲しむ顔」といった、占いの結果が一目でわかるところが人気なのだそうだ。

モーションポートレート社内でも3次元で顔解析するところが非常にウケているそうだ。
3次元表現を担当した渡辺さんは、
「自分の顔であっても3次元のパーツで見せられると、けっこう気持ちが悪いという意見がありまして、気持ち悪くならないように表現するところが一番難しかったです。」と、照れながら語ってくれた。
3次元の表現について語る、渡辺さん

■占いは当たらないもの? 人に活力を与えるもの?
ところで、海龍先生の占いは、よく当たると評判だが、先生の占いはなぜ当たるのだろうか。

海龍先生は、占いの効果で人を元気したいという。
「占いは当たらないものです。当たったら、宗教になってしまいます。占いは何をするかといえば、プラセボ効果と言いますが、要するに偽薬なのです。その人を元気づけるひとつの媚薬なのです。占いでその人に活力を与えてあげるものなのです。」

全世界の人口が約64億。そのうち約30億が占いに興味があると言われており、日本でも古くから六曜の影響が強く、「結婚式は大安がよい」「火葬・葬儀は友引を避ける」など、独自の占い文化がある。そんな日本の文化とハイテクの塊iPhoneを組み合わせて、世界に占いを発信したかったという。

「サイキックの時代は終わっている。」と言う海龍先生は、これからはハイテクの時代だと語ってくれた。海龍先生いわく、「占いは理論」なのだ。

微分幾何学の理論から占いを始めている海龍先生によると、微分幾何学は統計であり、言い伝え、先駆者の経験、民話、諺を基本として、ひとつの形を作っているという。「ポワンカレ理論」をベースに占いの理論を確立し、秒によって人間の運勢は変わるというのだ。この理論により、的中率No.1という「的中王」の称号を持つ占い師となったそうだ。
占いについて語る、海龍先生

iPhoneアプリ『海龍式「顔相占術」』は日本語・英語・中国語・ハングル語の4カ国語で提供。さらにポルトガル語・フランス語・ロシア語で展開することを考えているそうだ。

「的中王」において2年連続で占い師No.1になった海龍先生は、現状よりもより一層当たる占いを目指しており、早くも『海龍式「顔相占術」』の第2弾、第3弾のリリースも提案しているという。今後の展開が楽しみなiPhoneアプリと言えるだろう。

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海龍先生の公式サイト
モーションポートレート株式会社