- iPhoneアプリ開発スクールレポート 第1回 -
RainbowAppsが開催する 初心者でも2ヶ月でiPhoneアプリを作るスクールが人気を集めている。2月17日(水)から、第二期生となるスクールが早くも開講した。
このスクールは、2ヶ月10回の講習で、初心者でもiPhoneアプリの作成ができるようになる。カリキュラムは、毎回、iPhone開発を実際に行っている講師によりサンプルプログラムを解説し、サンプルを元に改良してオリジナルを作成しながら、最終的にオリジナルアプリを作成するというものだ。
iPhone アプリの開発は、Apple社のmacに付属するX-Code、動作確認のiPhone実機があれば誰でも開発することができるわけだが、アプリケーションのプログラミングの知識が必要となる。そこで、このスクールで学べば、自分でiPhoneアプリを作成できるようになるというわけだ。
■X-Codeはどんなもの?まずは体験してみよう
第1回の講習の狙いは、X-Codeがどんなものかを体験することだ。
iPhoneのアプリ開発は、まず「プロジェクト」を作ることからはじまる。
プロジェクト名を決めれば、フォルダーが自動的に生成され、さまざまなファイルが初期状態で用意されるのだ。
実際の開発作業は、「.xcodeproj」という拡張子のファイルを実行すると、Xcodeが起動し、全ての作業が行えるようになる。
■デジタル時計を表示させてみよう
今回の講義では、デジタル時計を表示させるという簡単なアプリを作ろう。
デジタル時計を表示させる |
iPhoneアプリのプログラミングの流れは、ざっくり言えば、下記のようなもの。
1.ヘッダファイルで関数などを定義、メインファイルで実行ロジックを書く
2.インターフェイス画面を作りながら、クラスの紐付けを行う
3.ビルド
あとは、上記の繰り返しだ。
ビルドした回数が飛行機のパイロットで言うところの飛行時間にあたるので、プロジェクトの作成回数とビルドの回数が、その人の開発スキルとなるのだ。
高松先生は、「何回も何回も新しいプロジェクトを作成して、同じプログラムを何回も作ってみてください」と、繰り返すことがスキルアップには重要だと語る。
■7割の人が成功!
今回の時計アプリでは、受講者の7割近くの人がプログラミングに成功した。まだ独自拡張ができるレベルには達していないが、2回、3回と回を重ねるうちに独自拡張をする人が増えていくだろう。
また、第二講習では、受講生の実機へのインストールも全員ができるように毎回時間を割いているのだが、1回目でできてしまった人が4人もいたのは、驚かされた。
実は、Appleへのディベロッパー登録でつまずく人が、結構いるからだ。今回も、iPhone Developer Programのアクティベーションでつまずいた人は、3割近くあった。解決するには、Appleとの調整が必要なので、根気よく問い合わせして、 Appleに対応していただくことになる。こういったところは、仕事の実践にも似ていて、面白いところだ。
スクールのスタッフたちは、受講者が「問い合わせしてアクティベートできるようになった」と自身で問題を解決できたときが、うれしいと語る。
■アプリ開発は「型」と「技」が大事
作業は、ただやみくもに一生懸命やればいいというわけではない。
開発作業では、下記の3つのアプリケーションを使って、iPhoneアプリを作っていくわけだが、これらのアプリケーションのファイルは一度にたくさん開かれるので、上手に使いわけないと、どこにどのファイルがあるかわからなくなるのだ。
1.Xcodeというプログラムを記述するアプリケーション
2.インターフェイスビルダー(Interface Builder)というプログラム画面を作るアプリケーション
3.「ビルド」を実行するたびに立ち上がるエミュレータ
講師の高松先生は、コツ(スタイル)を教えてくれた。
3つのアプリケーションを画面脇のビュー一覧からカチカチと変えるというものだ。
特に「インターフェイスビルダー」は4つのウインドが開くので、
左から、[View画面]、[ビルダー画面]、[インスペクタ画面]、[ライブラリ画面]と配置すると作業しやすくなる。
また、Xcode画面を選んだときは、Xcode画面を右に、サンプルソースを外に出しして左にやるとすごく便利となる。
こうした作業のやり方がわかるだけで、迷子や作業を見失うといったことが減る。重なった画面をマウスドラッグして前に出しながら作業するよりも、3つのアプリケーションをカチカチかえるだけでプログラミングがスムースに行えるようになるのだ。
ただ、力任せに、一生懸命やるだけではなく、柔道や空手のように、プログラミングにも「型」や「技」が大事といころなのだ。
次回の第2回は、ボイスピアノを作る予定だ。
自分の声が楽器になるアプリが作れるのだ。今からワクワクだ。
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