iPhoneアプリ開発講座 第2回は、ボイスピアノのアプリ制作だ。
ディベロッパー登録、実機インストールで個人にばらつきがでているので、アプリ制作を2回に分けることになった。前半にあたる今回は、白鍵と黒鍵の計13個の画像をビュー画面にはりつけ、各画像を押した時にイベントが取れるようにするまでという内容となっている。

今回の授業では、音はでないが、ちゃんと自分が設定したログが取れているということがわかるのだ。
音の録音と再生は次回のチャレンジ編に残し、講義の最後に「どんなアプリがヒットしているのか」の解説が行われた。

■どんなアプリがヒットする?
紹介したアプリは下記の通り。
1. Sonix Lighter(ローソク)
2. Ocarina(楽器のオカリナ)
3. Finger Piano(ピアノ)
4. Pocket Guitar(ギター)
5. iFart(おなら)
6. Wobble(胸の揺れ効果を出す)
7. Koi Pond(日本庭園の池)
8. Live Poker(カジノ)
9. Flight Control(飛行機の管制)
10.Light Bike(トロンゲーム)
11.つみねこ(ねこを積む)

過去のヒット作をひとつひとつ振り返ってみることは、新規のアプリ開発には大事なアプローチになる。
また、iPhoneアプリでビジネスをしている人たちの間では有名なアプリも、一般の人には、まだまだ認知は高くないことかも、改めてヒット作品を調べてみることは意外と新しい発見があり、新アプリ開発に役立つものだ。

■ヒットアプリは、技術よりアイデア
アプリを開発する際、ついつい技巧的に走りがちで、凝った機能にアプリを企画するケースも多いが、過去のヒットアプリを調べてみると、技術的にはシンプルなものがヒットしていることがわかる。

ヒットアプリの共通点には、このような要素を実現しているものが多い。
1. ソーシャル性
2. 手軽さ
3. アイデア
4. 斬新さ
5. 中毒性
6. 驚き
7. 口コミ
8. 癒し
9. エロス

ただし最後のエロスに関しては、アップルの方針により、少しでもエロいと最近ではリジェクトになるのでオススメできない。

■プロとアマが共存できる市場
アップストアの特長に、プロとアマが共存できる市場環境がある。プロはプロ向けのアプリを利用する市場での競争があり、アマはアマ向けのアプリを利用する市場があるのだ。つまり、高度な技術を利用したアプリも、アイデアだけのアプリも、どちらもユーザーに評価されれば成功するというわけだ。

というわけで、いま習ったロジックだけでも、斬新なアイデアと表現力があれば、ヒットアプリを生み出すことも決して不可能ではない。自分にどういうものができるか、どういう面白いものを作りたいか、それを考えればいいというわけだ。

今回の10回の講座内容でも、アイデアや企画次第で十分に戦えるのが、iPhoneアプリ市場なのだ。
さあ、毎朝起きたら、アップストアのランキングをチェックしよう。


■最初のハードルをクリアしよう
iPhoneアプリで、最初のハードルとなるのが、iPhoneディベロッパー登録と実機へのインストールだ。

第1回の際も、3割以上がiPhoneディベロッパー登録にてこずった。また、実機インストールは4名しか成功していなかったが、第2回の講義には、ほとんどの方が各自でアクティベートに成功し、実機インストールも半数以上が成功している。

スタッフたちも、こうした受講者のぐんと上がってきた「やる気度」が明日のiPhoneアプリ作家につながるのだと改めて感じた。

■意外と面倒な実機へのインストールを解説
実機へのインストールは、自分のiPhoneに作ったアプリをインストールするだけのことだが、ただiPhoneとMacをプラグでつなぐだけではない。

手順は、このような流れだ。
まずは「キーチェンアクセス」と言われている設定だ。
1. Macのキーチェンアクセスから証明書のリクエスト(CSR)を作る
2. 上記のCSRファイルをApple側サイト「Program Portal」にアップロードする
3. そこで生成されたdeveloper_identity.cerをMacにダウンロードしてダブルクリック
4. もうひとつ生成されたAppleWWDRCA.cerをMacにダウンロードしてダブルクリック

この後、使用しているMacとAppleサイトの認証となり、さらにiPhoneとAppleサイトの認証に移る。

5. Appleサイト側のDevice登録でiPhoneのUDIDを登録
6. AppIDの設定
7. Provisioning Profileの設定
8. Provisioning ProfileをMacにダウンロードしてダブルクリック
9. Xcodeにて「Info.plist」の記述を書き換える
10.Xcodeにて「プロジェクト設定を編集」のコード署名IDを自分のiPhoneに選択

はじめて読んだ方も、1回成功した人も、よくわからないと言う人が多いのが、この10項目だ。
iPhone開発での実機インストールは、意外と面倒なのだ。

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