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- 第7回ロボプロステーションチャレンジカップ -
2010年3月6日、大阪のヴイストン本社で「第7回 ロボプロステーション チャレンジカップ」が開催された。「ロボプロステーションチャレンジカップ(以下、チャレンジカップ)」は、ヴイストンが年に2回程度開催しているホビーロボットユーザーを対象とした競技会だ。
競技の内容は、主にロボット2台によるバトル。参加ユーザーのスキルに合わせたクラス分けがされているので、初心者から上級者まで参加できるのが魅力の大会だ。
様々なロボットが結集したこのイベントについて今回と次回の2週にわたってお伝えしたい。
まず今回は、クラスによって出場するロボットが大きく異なるため、スキル別の各クラスの紹介をしよう。
■圧倒的じゃないか!大迫力のヘビー級のバトル「ヘビーウェイトクラス」
主に3kg級の大型ロボットが参加するのが「ヘビーウェイトクラス」だ。
今回は優勝者に「第17回 ROBO-ONE(ロボワン)」の本戦出場権が与えられるということもあり、全国各地から強豪たちが集まり、バトルも白熱した。
特に目立って活躍したのが、いまやROBO-ONEの常連ともなった飛騨神岡高校の「Neutrino-MEGA(ニュートリノ メガ)」と、地元大阪の喧嘩番長こと「レグホーン」である。
Neutrino- MEGAは、東京の有力機体である「Cavalier(キャバリア)」や、同胞対決となる「Neutrino-Alleggerita(ニュートリノアルジェリータ)」などとの熱戦を制し、決勝戦へ進出。一方のレグホーンは、名古屋のライバル「ダイガック」や大阪の大型機「ヒーホーハット」との戦いを無難に制し、同じく決勝戦へと進んだ。
●ザクとは違うんだよ!大迫力のヘビー級のバトル 激闘を制したのはどちらだ
注目の決勝戦。
お互いに位置を取り合い、次々と攻撃を繰り出す激しい打撃戦となった。しかしNeutrino-MEGAは、自機よりも大きな機体を想定して設計してあったためか、攻撃がレグホーンの頭上をかすめるシーンが多く見られた。対するレグホーンは、巧みな位置取りと的確なタイミングで繰り出される横突きとでジワジワとNeutrino-MEGAを追い詰め、最終的に勝利を収めた。
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大迫力のヘビー級のバトル 「ヘビーウェイトクラス」の激闘を制したのは |
今回優勝したレグホーンは、すでに第17回 ROBO-ONEの出場権を獲得していることから、出場認定は2位となった飛騨神岡高校に決定した。
さすがに、3kgもあるロボットがリング上で動き回るのは、見ていても大迫力だ。Neutrino-MEGAは決勝で敗れはしたものの、レグホーンと互角に渡り合う実力があるように思えた。「ROBO-ONE」での活躍が期待される。
■君はニュータイプになれるか! 初心者でもバトルできるチャレンジクラス
市販の二足歩行ロボットキットのままで参加できる初心者のためのクラスが「チャレンジクラス」。ロボットイベントは初参加という人でも、気軽に楽しめるクラスなのだ。
今回のチャレンジクラスには、4機体が出場し、総当たりのフルバトルが展開された。
総当たりなので、対戦経験を積みながらスキルを上げられるのも参加者にとっては、嬉しいクラスだ。
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「チャレンジクラス」の総当たり戦を制したのは |
総当たり戦を制して、優勝を勝ち取ったのは、「桜機」だ。
桜機は近藤科学の二足歩行ロボットキット「KHR-2HV」をベースとしたロボットで、今回が初試合だったそうだ。今後のさらなる飛躍が予感される。
■予測不能?人の思いを伝えるロボットなのか!「自律クラス」
なんと二足歩行ロボットを自動操縦で戦わせるクラスが「自律クラス」だ。
ロボット内に搭載した距離センサなどの情報を元に、ターゲットのロボットを自動で発見し、追尾して攻撃するという、まさにSFのような生きたロボットのバトルが展開されるのが、このクラスだ。
とはいっても、あくまでホビーロボットをベースにしているので、さすがに映画や小説のように、スマートにはいかないというのが正直なところ。しかし、その思うようにいかないところが、このクラスの楽しいところでもある。
競技は、近くに物があると、それがターゲットだと誤認される場合があるので、ロボットのスイッチを入れた後は、その場から少し離れて試合の行く末を見る。ほかのクラスの競技とは一風変わった雰囲気だ。
しかし、これが盛り上がるのだ。時おり、ロボットが予想も付かない動きをするところが、とにかく面白いのだ。
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予想外の動きが面白すぎる「自律クラス」バトルを制したのは |
自律クラスの優勝は、関西で活躍するRB2000ベースの機体「ジローちゃん♪」だ。
ちなみに「ジローちゃん♪」は、前回のチャレンジカップの自律クラスでも優勝したそうで、今回で2連覇を達成した。次回の大会では、「ジローちゃん♪」の3連覇は成るのか、またどういった機体が「ジローちゃん♪」に挑戦するのかも楽しみである。
さて、今回は、ここまで・・・。
次回は、二足歩行ロボットを使ったバトル以外の競技、車輪型のロボットを用いたプログラミング対決など、さらに広がるロボットの楽しい競技などをお伝えしたいと思う。
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