- プログラムソースの大きな構造を理解しよう -
第4回の講義となった今回は、トイカメラを作ってみました。
作成するトイカメラは、自分で写真を撮ってセピア色などに加工をしてiPhoneの写真フォルダに保存するというものです。
前回の3回までは、画面表示を作成するユーザインタフェースビルダーを使って「関連づけの作業」に慣れてもらうため、プログラムソースについてはコピー&ペーストだけとしてきましたが、今回からは、いよいよプログラムを作成して行きます。初めとなる今回は、プログラムソースの大きな構造を理解しようという試みでした。
■トイカメラの構造を理解しよう
制作に入る前に、トイカメラとは、どのような仕組み・構造のアプリなのでしょうか。
まずは、そこから理解していきましょう。
トイカメラのプログラムは、3つの大きな構造をもっています。
1.撮影する
2.フィルタで加工する
3.フォルダに保存する
■プログラムは全体の把握から
さて、プログラムは命令する前に、いくつかの情報を教え込まないといけません。
例えば「撮影」ボタンを押すときの前には、いろいろな宣言をしておいて、押すときの命令の中で実行します。
「フィルタ」ボタンを押すときも、実行プログラムの前に、1番のボタンはセピア色への加工、そのほかのボタンや処理は、このロジックを使いますといったように教え込みをしなくてはなりません。
アプリを作る過程は、文章のように上から下に順番に書くのではなく、おおまかなアクションについて簡単なソースを書き、そのアクションごとに前にと文中にソースを足していくという作業になります。
常に全体像を俯瞰しながら、こまめにミクロな作業をするというものです。
■大事なメモリの解放
今回の作業の中で、特に大事な作業は、メモリの解放です。
アプリは画像を表示する度に、メモリを消費します。メモリ使った後に開放をしてあげないと、iPhoneが使うメモリが減ってしまうことになり、動作に支障がでてしまうわけです。
メモリの解放をする記述は、ソースコードのいろいろなところに存在していますので、何かの表示を追加するごとに事務的にメモリ解放を命令する全ての箇所に処理をつけくわえなければなりません。
現状の習った範囲でのプログラムソースでは、
1.表示するときに使う(IBOutlet)での宣言からメモリ解放までの大きな構造
2.(IBAction)でのアクションごとに独立した一連の処理の流れ
この2つを大きく意識するだけで、全体の構造がわかってきます。
■ケアレスミスも経験値になる
今回、最後までできた人は8割と、若干難しくなってきたようですが、
ミスをしたところは、括弧の閉じ忘れや、追加ソースや差し替えソースの挿入の仕方を間違うといったところでした。
こういったケアレスミスは、最初は避けられないことですし、繰り返してミスをクリアしていくことで、プログラミングの経験値をあげていき、プログラム制作も完成に近づいていくのです。
今回までの4回で、今までのサンプルソースを組み合わせますと、自分の大好きな人の写真と声でできたアラーム時計を作ることができます。
そのときも大切なことは、どこにどのソースを差し込んで、何を変えればいいかということ。
大きな構造を意識することが大切なのです。
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