最近は、インターネットに常時接続してる人という人も増えていますね。
実は、私も就寝時を除いて1日の約7割近くがオンライン状態だと言っても過言ではありません。

ネットへの接続時間が増えた理由としては、空港やカフェなどでWiFiが使える施設が増えたことや、iPhoneのようなインターネットを活用できるスマートフォンが普及したことのほか、ネット接続料金の定額制や値下げなども大きな理由と言えます。このようにネット接続の環境が整ったことで、1日の大半をオンライン状態で過ごすという方が多くなったのでしょう。

こうした現象は日本に限ったことではなく、これまでネット環境が整っていなかった国々でも環境が整うことで、ネット人口が急増しています。ネット利用者が増えたことで、ネットショッピングやオンラインバンキング、ネットゲームなどのサービスも充実し、オンラインでやり取りされる金額も飛躍的に大きくなっています。

こうした大きくなったネットマネーを犯罪者たちは狙っており、以前にも増して活動は活発になっています。

■サイバー犯罪は国境を超えて
現代のサイバー犯罪はまさに世界規模となっています。国際的なマネーロンダリングや犯罪組織と結び付き、犯罪に関与している組織や国が特定の場所にとどまらずに広範囲にわたっているのが特徴です。

サイバー犯罪は、ネット環境さえあれば世界中のどこでも拠点にすることができます。つまり、犯罪者は物理的に被害者から遠くに自分たちの身を置き、ターゲットに犯罪を仕掛けることができるのです。こうしてターゲットから遠く離れることは、自身を特定さえにくくして逮捕されるリスクを小さくできるだけではありません。

犯罪者がサイバー犯罪を取り締まる体制や法律が整っていない国に拠点をおけば、そこから全世界にむけて、サーバー犯罪を仕掛け放題となるからです。

■追いつかない国際社会の連携
サイバー犯罪の防止には、国の法整備や操作体制など犯罪を取り締まる対策が必要です。しかし、今日のように国境を越えてサイバー犯罪が行われると、一つの国だけで対策しても対応しきれない状況が生じます。

世界規模のサイバー犯罪を防止するには、調査・取り締まる人員の強化のほかにも、国境を越えた司法の情報共有・公開も必要となりますが、難しく未だに実現していないのが実情です。

国際化が進んだといわれる時代ですが、ネット社会の急速な普及とサイバー犯罪の増加に対しては、各国の体制は常に遅れをとっており、国際社会が抱える課題はまだまだ山積みといえるでしょう。

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