DDoS (Denial of Service attack)攻撃は、大量のコンピュータが、特定のネットワークにアクセスし、トラフィック過多に追い込んで回線をパンクさせてサービスやサイトの機能を停止させる攻撃です。

先日、2チャンネルが受けたDDos攻撃は記憶に新しいですね。
サーバ管理者には、頭が痛い攻撃ですが、エフセキュア・コーポレーションのミッコ・ヒッポネンによると、DDos攻撃を目的としたウイルスの作者に懲役2年7カ月の判決が下ったそうです。

■DDoS攻撃は、一般のユーザのも関係ある?
DDoS攻撃は、攻撃者とサーバ側だけの問題だと思っていませんか?
実は、私たち一般のユーザにも関係があるのです。

サイバー犯罪におけるDDos攻撃の手口とは、まず最初にウイルスに感染させてゾンビと化したコンピュータ群を構築し、その集合体(ボットネット)をサイバー犯罪者が遠隔操作するのです。こうすることで、サイバー犯罪者たちは、狙ったターゲットに一斉攻撃をしかけることができるのです。

ここで、彼らは、我々一般ユーザーのコンピュータをゾンビ化して悪用するのです。
つまり私たちは、知らない間にウイルスに感染され、コンピュータを乗っ取られ、犯罪に加担させられる可能性があるということです。

■DDoS攻撃の加害者ならないためには
1. 信頼のおけない、或いは明らかに怪しいサイトは閲覧しない。
2. 見知らぬ送信者はもちろん、知人からであっても不審と思われるメールは開かない。
3. OSやアプリケーションは、常に最新版にアップデートしておく。
4. アンチウイルスソフトを導入し、ウイルス定義ファイルは常に最新の状態にしておく。
5. アンチウイルスソフトが提供しているシステムスキャンを定期的に実行する。

これらは、100%の特効薬ではありませんが、かなり効果のある良薬です。
ぜひ実践し、一つでも多くのゾンビPCを減らしましょう!

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