先日のブログでバックアップのアンケート記事がありましたが、今回は、独断と偏見でバックアップメディアの長所短所をまとめてみたいと思います。

まずは、USBのフラッシュメモリです。

■USBフラッシュメモリ
データが壊れたりする心配が少ないことと、(特に最近では)フォーマットが汎用的になり、幅広いPC機器で読み書きができる点は便利です。ただ、最近のPCの内蔵HDDやデジタルコンテンツのサイズを考えると、容量の小ささや、容量あたり価格が割高なところがバックアップ用のメディアとしての短所でしょう。

■CD/DVD/BD
長所としてはUSBフラッシュと同様、データの破損の心配が少ないことと、汎用的なフォーマットであることです。DVDやブルーレイであれば容量的な問題もありません。短所としては、書き込みに時間がかかることでしょう。また、ドライブがPCに内蔵されていない場合は、外付けドライブの購入コストや接続の手間がかかってしまいます。

■外付けHDD
今回の調査では圧倒的に外付けHDDが人気でした。簡単にPCに接続できる点、書き込みスピードが速い点、大容量の外付けHDDも広く販売されており容量的な問題が少ない点、コスト的にも安価である点が長所でしょう。

人気があるのもうなずけますね。

ただし、構造的には外付けHDDもPC本体のHDDと同じです。機械的な稼働部があるため、壊れてデータを失ってしまう可能性はほかのメディアより高いといえるでしょう。個人的には、外付けHDDに依存するのは、少々心配です。

■オンライン上のリモートバックアップ
サービス次第ですが、最近は容量無制限のサービスもあり、容量の心配をしなくてよいものもあります。また、バックアップソフトと組み合わせたサービスであれば手動でバックアップする必要がなく、自動でバックアップをしてくれるので、大きなファイルを頻繁に変更している場合や、日々ファイルが増えていく環境だと大変便利です。
個人的に気になるのは、場合によっては、月額サービスとして定常的にコストが発生することと、データ転送時の回線への負担です。また、バックグラウンドで自動バックアップをしてくれるバックアップソフトの場合は、PC本体のキャパも考えないと、バックアップ中にPCの動作が遅くなってしまいストレスが溜まってしまうなんてことにもなりかねません。最後に、これは心情的な問題ですが、手元にバックアップしたデータがないというのは少しだけ不安になります。


すべての人に、これで決まりというバックアップメディアはありません。

自分の必要と好みで選べばよいかと思います。ただし、バックアップなしというのは絶対NGですよ。今回の調査で、20人に1人の回答者が“Backups are for wimps”(バックアップは弱虫のすること=バックアップをしない)と回答しているのには驚きました!

あなたが撮影した写真やムービーのデータは"かけがえのないもの"なのですから。


投票:どんな風にバックアップしていますか?
我々は、皆さんが現在、ご自宅でどのようにデータのバックアップを行っているかに興味がある。以下のアンケートにご回答頂きたい:
以下の方法のうち、自宅のコンピュータのデータをバックアップするための、好ましい方法はどれですか?
エフセキュア・コーポレーション by: ショーン・サリバン (2010年4月6日)
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