2010年5月18日に開催された「ソフトバンクモバイル 2010年夏新商品発表会」において、ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は新しいビジネスを明らかにした。ソフトバンクとインターネットを利用したライブ動画の配信(ビデオストリーミング)サービスを提供する、Ustream, Inc.(ユーストリーム)は共同で、アジアでの事業展開を目的とした合弁会社「USTREAM Asia株式会社(以下USTREAM Asia)」を設立することに合意したと発表した。

Ustreamのジョン・ハム最高経営責任者(CEO)は、「誰にでもライブ動画を届けたいというわれわれのビジョンは一貫しており、ソフトバンクとの合弁会社設立は、そのゴールにたどり着くための第一歩です。ソフトバンクは既に主要なインターネットカンパニーをアジアへ持ちこんだ実績があるので、ソフトバンクと協業し、USTREAM Asiaを展開していくことに大変興奮しています。」とコメントしている。

ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は、「このたびUstream社と共同で合弁会社を設立する運びとなり大変うれしく思います。アジア各国でのインターネット利用者数は急増しており、USTREAM Asiaは拡大する市場に向けたライブ動画配信のプラットフォームとなります。日本でのUstreamの利用者数も急増しており、日本を含むアジア各国での今後のビジネスチャンスに大いに期待しています。」とコメントしている。

■iPhoneアプリ日本語版も提供へ
ソフトバンクは、100%子会社であるTVバンク株式会社を通して、新会社へ出資する予定だ。準備会社については2010年5月19日に設立、その後速やかに合弁会社化する。また、ソフトバンクは Ustream社に対し、6月中に1,000万米ドル(約9億円)の追加出資を行う予定だ。これにより、出資比率は19.04%となる見込みで、今後 2011年7月までに追加で株式を取得できるすべてのオプションを行使した場合には、合計で約7,500万米ドル(出資比率30%強)の出資になり、同社の筆頭株主になる。

ソフトバンクはUstream社に対し、2010年1月に2,000万米ドル(約18億円、出資比率13.55%)を出資し、合弁会社設立のため協議を重ねてきた。USTREAM Asiaは、まず日本での事業展開を本格化させ、その後アジア各国で事業を拡大できるよう準備を進めていくとしている。日本では既に、2010年4月に Ustream日本語版サイトの提供を開始しており、今回の新会社の設立は特に日本を含むアジア各国におけるUstreamの利用をさらに促進することを目的としている。

また、より多くの人にUstreamをこれまで以上に気軽に楽しんでもらうため、iPhone向けアプリケーションの「USTREAM Viewer(ユーストリーム ビューアー)」と、「USTREAM Broadcaster(ユーストリームブロードキャスター)」の日本語版の提供を開始する。

両社は、USTREAM Asiaの設立により、より多くの人々が、いつでもどこでも気軽にUstreamを使って動画の配信や視聴を楽しめるようサービスの拡充を目指していくとしている。

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