インターネットと現実の世界には、異なるところがいくつかあります。その中でも特に重要なポイントが「匿名性」です。

「匿名性」は、ユーザにとって、ネットを利用でのプライバシーを守る上で、大きな魅力の一つです。

匿名だからこそ公開できる情報や意見もあります。既存メディアを通しては知ることのできない、忌憚のない匿名情報に触れることができるというのもネットの楽しみです。

またプライバシーを守るだけでなく、「匿名性」は変身願望をかなえる使い方もありもします。ネット上で、現実とは違う自分になって、他者とコミュニケーションをとるということも、多く行われています。
女性的なキャラクターや、現実の自分と異なる分野で人気キャラクターとなっている人もいますね。

■失われる「匿名性」
mixiなどのSNSや2ちゃんねるなどの掲示板が発展するにつれ、「匿名性」の魅力も増してきました。

しかし、最近のネットの進化を見ると、その「匿名性」が多少脆弱になってきたように感じます。

SNSの増加にともなって、匿名アカウントを個人用に、実名アカウントをビジネス用などと、使い分けている方も増えてきました。
これらは、TwitterやFacebook、mixiなど、複数のSNSを活用できるようになったことが大きな要因です。

こうした複数のアカウントを利用する場合、各アカウントをうっかりリンクしてしまうケースが増えているようです。

つまり、異なるサービス間の相互乗り入れサービスなどを介して、うっかり匿名と実名がコネクトされてしまう可能性が高まっているです。

■「匿名性」を疑え!
ブログやTwitterなどのSNSや掲示板での書き込みはデジタル情報として蓄積され、検索エンジンにより簡単に検索が可能になっていまうす。

こうした情報は投稿者が知らないところで、第三者に閲覧されていたり、共有されていることもあります。

SNSや掲示板では、「匿名性」が確保されいるから安全だと信じきって「不適切」な発言や情報をネット上に公開し続けていると、後に手痛い目にあう危険も否定できません。

匿名で書こうが、匿名でSNSサービスを活用しようが、「匿名性」を過信するのは禁物です。
後で問題を引き起す可能性のある文章、動画や画像の投稿は慎むことが賢明だと思います。

もちろん、「匿名性」を活用した楽しみは制限されてしまいますので、ネット上での「匿名性」とリアルでの自らのアイデンティティのあり方を再考する必要もあるかもしれません。

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