オフィスではパソコン、自宅ではiPad、移動中はiPhoneと、作業する場所に応じて、さまざまな情報端末機器を使い分けているユーザーも多いだろう。ところが、会社のパソコンで作成したメモを移動中に確認したい、自宅のiPadで記述したアイデアに会社からアクセスしたいといった場合には、すぐに取り出せない。こうした問題を解消し、必要な情報をいつでもどこでも取り出せるのが、Evernote(エバーノート)のサービスだ。

■知っ得 No.0147 Evernoteを利用してどこからでもデータにアクセスする
Evernoteは、情報端末機器とインターネット上のディスクスペースを連携できるサービス。機器はパソコンに限らず、iPhoneやiPadでもOK。テキストデータのメモ、デジカメで撮った写真、録音したサウンドデータ、PDFの書類などをどんどんアップでき、いつでもローカルの機器と同期できる。なお、無料会員の場合、 ひと月あたりにアップできるデータサイズは40MBまでとなる。

●会員登録して端末に合わせたクライアントソフトを入れる
サービスを利用するには、まずEvernoteのサイト(http://www.evernote.com/about/intl/jp/)で会員登録を行う(画面1)。そして、パソコンにクライアントソフトをダウンロードしてインストールしておこう。データの作成や同期が、手早く行えるようになる。パソコンのWindows、Macのほか、携帯端末ではiPhone、Android、Windows Mobileなどあらゆる環境に向けてクライアントソフトが用意されている。
画面1 Evernoteのサイトで会員登録し、クライアントソフトをダウンロードする。

●パソコンで作成したデータをオンラインと同期する
パソコンで、Evernoteのソフトを起動したら、[新規ノート]ボタンをクリック。右に表示される入力欄にテキストのメモを記述していく(画面2)。文字に太字や斜体などの飾りを付けることもできる。
また、この領域に画像やサウンドファイルをドラッグ&ドロップすれば、デジカメで撮った写真や、ボイスメモなどを同期の対象にでき、いつでも取り出せるようになる。[インクノート]ボタンをクリックすれば、図形を描いたり手書きメモを作成することも可能だ。保管したノートは、フォルダに分類して整理できる。
画面2 パソコンでEvernoteを起動し、[新規ノート]ボタンをクリックし、テキストのメモを記述する。

ノートの追加や整理が終わったら、左上の[同期]ボタンをクリック。これで、どこからでもアクセス可能になる。Evernoteのサイトからログインすれば、クライアントソフトが入っていないパソコンでも、ブラウザーソフトから自分のファイルにアクセスすることが可能だ(画面3)。
画面3 Evernoteのサイトでログインすれば、ブラウザーソフトからもアクセスできる。

●iPadやiPhoneからデータを同期する
iPadやiPhoneから利用するには(画面4、画面5)、まずApp StoreでEvernoteのクライアントソフトをダウンロードしよう。無料で入手が可能だ。続いて、パソコンで設定したのと同じユーザー名、パスワードを入力すれば、自分用のディスクスペースにアクセスして、どこからでもメモや写真を取り出せる。
iPadやiPhoneからメモや写真をアップロードすることも可能だ。新規ノート作成時には位置情報を取得でき、どこで書き込んだメモなのかも記録できる。外出中に思いついたアイデアのメモを素早く残したり、町で見かけたユニークな風景を写真に撮り、後からパソコンで見返すこともできる。
画面4 iPadからEvernoteを利用する。左下の[新規ノート]ボタンをタップして、新規ノートを作成する。上に表示されるボタンから検索などを実行。

画面5 iPhoneからEvernoteを利用する。下に並ぶボタンをタップして、新規ノート作成や同期を行う。

あらゆる情報を記録して、いつでもどこでも取り出せるのが、Evernoteの便利なところ。ビジネスに関する情報やアイデアを逃さず記録したり、旅行や日常生活のちょっとした出来事を残して後から見返すなど、さまざまに活用してはいかがだろう。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
Copyright 2010 livedoor. All rights reserved.

ITライフハック
ITライフハック Twitter

【知っ得!虎の巻】をもっとみる
勝手にウィンドウのサイズを変えないで! おせっかい機能を外してイライラ解消
iPadの無料アプリでビジネス効率をアップ
無料の便利アプリで実現!仕事を効率化する技
できるビジネスマンになろう!パソコンの操作性を改善する裏技