「SPARC64 VIIIfx」300mmウェーハ(拡大)


富士通ブースでは、「世界最速クラスのCPU」コーナーにおいて開発中の世界最速CPU「SPARC64 VIIIfx」についてのプレゼンテーションが来場者の注目を集めていた。
「SPARC64 VIIIfx」300mmウェーハ

「SPARC64 VIIIfx」は、これまでサーバ向けCPUとして開発してきたSPARC64シリーズの特長を受け継ぎつつ、ペタスケールコンピューティング向けに開発されたCPUだ。
左が「SPARC64 VII」、右が「SPARC64 VIIIfx」

富士通は「SPARC64 VII」を搭載したスーパーコンピューター「FX1」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納入し、納入当時は実行効率が91.2%と世界一だったが、2007年にNECのスーパーコンピューター「SX-9」に世界最速の座を奪われた。

45nmプロセスで生産され、約2cm角のダイ上に現行の「SPARC64 VII」の2倍となる8つのコアと5MBの共有L2キャッシュとともにメモリコントローラを内蔵する。

アーキテクチャーはSPARC-V9に独自のHP向け命令セット拡張となる「HPC-ACE」となる。ピーク性能は、演算性能が128GFLOPS@ソケット※、64GB/sメモリープット。消費電力は58W(TYP、摂氏30度)。

担当者は「スパコン向けに独自の機能を持っています。(現在は予測が難しい)ゲリラ豪雨も予測可能になるかもしれません。」とのこと。

「SPARC64 VII」は2012年以降の製品化を目処に、現在さまざまな評価が進められている段階そうだ。同CPUの登場により現在よりも緻密な気象観測が可能となり、生命科学の謎を解明する科学の最前線でも活躍することが期待されている。

富士通

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