夏休みは親子の思い出を残せる季節。旅行やテーマパークなど、親子そろって過ごす時間は、子供だけでなく、親にとっても貴重な時間でもある。

思い出作りは、なにも遠出をするだけではない。夏休みに東京に残る人や東京に遊びにきた人には東京での思い出作りがある。今、銀座の真ん中で公開されている「銀座鉄道」もそうした思い出が作れる写真展である。

「銀座鉄道」は、鉄道写真家 広田 泉氏のプロデュースでリコーフォトギャラリー「RING CUBE」初となる鉄道写真展だ。
広田 泉氏

鉄道写真展というと、レトロや鉄道マニア向けと思われがちだが、「銀座鉄道」は夏休みを家族で楽しめる写真展となっている。

「RING CUBE」では、昨年好評を得た「銀座どうぶつ園」に続く親子で楽しめる夏休みの企画として、鉄道をテーマにした写真展を開催しようと広田氏に相談したという。広田氏も、ずっと親子で楽しめる鉄道写真展の企画を温めていたことから、今回の「銀座鉄道」が実現した。

「銀座鉄道」は、館内に鉄道模型や原寸大のSL写真を展示するほか、1ヶ月の期間に何度でも足を運んで楽しめるようにと、展示写真の入れ替えや3Dビュワーを追加するなど、展示内容の変化も楽しめる内容となっている。

■全館まるごと楽しめる鉄道写真展
通常は、9Fから8Fに下り、企画展に入場となるが、「銀座鉄道」では、9Fの受け付けを入った瞬間から「銀座鉄道」は始まっている。

9Fには、広田氏の欧州の鉄道写真コーナー、実物大のSL写真と精密な鉄道模型が展示されている。
鉄道模型もある

9Fから本展示会場の8Fに降りる階段では、SLの写真が目の前に展示されているこだわりようだ。

8Fの展示会場では、鉄道の「今」をテーマに「走る」「停まる」「渡る」「旅立ち」の各コーナーを設置し、広田氏の写真のほか、寄稿写真も展示することで、親しみやすい鉄道の姿を見ることができる。

「走る」コーナーでは、子供の目線に近い低い位置にいろいろな新幹線の編成車両の写真が小さな子供に見やすい高さに展示されており、子供たちが喜ぶだけでなく、資料写真として大人も楽しめる。
新幹線の車両写真もある「走る」コーナー

「渡る」コーナーでは、山河の多い日本の鉄道の特徴である橋のある情景を見ることができる。
「渡る」コーナーは、日本の特徴である橋のある景色

旅立ちコーナーは、オープンフロアの自然光により開放感が溢れ、銀座の街が見下ろすころができる。
銀座の街が見渡せる「旅立ち」コーナー

■銀座鉄道の見所はココ
リコーフォトギャラリー「RING CUBE」を「銀座鉄道」に変えるために、広田氏のほかリコー総合デザインセンターが全面協力しているのも、この企画の特徴だ。

リコー総合デザインセンターのデザイナーたち思いが現れているのが、昼と夜バージョンがある「銀座鉄道」のDMだ。このDMは、広田氏の要望もあり、あえて写真ではなくイラストで描かれている。路面電車から新幹線まで混在する銀座の景色は非日常的な「銀座鉄道」の世界をイメージしている。また、DMの端は切符がデザインされ、改札ハサミマークは実際の有楽町駅と銀座駅というこだわりようだ。

来場した人だけでなく、来場されてない人とも、Twitterなどで、DMの話題で小一時間は語れるネタになりそうだ。
一番人気は、このDM?

●大人も子供も飽きないスライドショー
広田氏の集中力が途切れない長さにという意向から作成されたスライドショーは、11分ほどで子供も大人も楽しめるものとなった。
スライドショーコーナーは大人も子供も楽しめる

●「謎のボックス」を覗こう
旅立ちコーナーの先には、なにやら謎のボックスがある。
覗いてみると・・・
謎のボックス

何が見えるかは、会場でのお楽しみ・・・

●鉄道カラーの限定「GXR」と「CX」
なんと会場には、「銀座鉄道」限定の鉄道カラーGXRとCXがある。もちろん、非売品。販売の予定はない。銀座鉄道にいかないと見られない、貴重なアイテムだ。

この夏は、家族で「銀座鉄道」に足を運んでみてはいかがだろうか。

【作家プロフィール】
広田 泉(ひろた いずみ)
1969年東京生まれ。
スピード感溢れる乗り物に、幼いころから興味をいだき、写真を撮りはじめる。
現在は写真展などで作品を発表するなかカメラやレンズを初めとする機材全般のインプレッションや開発を多く手掛ける。
また写真教室や撮影会、TVなどで写真の楽しさを広く伝えようと活動中。
2008年よりデジ侍のメンバーとして参加を開始。

リコーフォトギャラリー「RING CUBE」

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