個性的なキャラクター創りでファンを魅了する八木貴也氏。そんな彼が今作で主人公に選んだのは普通の「おじさん」。結婚指輪のシーンでは、誰もがちょっと微笑ましく感じるはず。よくある日常風景ながら、その切り口と演出はお見事。おじさんも若者も必見!

■紺野さん

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【作品解説】
満員電車の中で、偶然隣に座っていたおじさんが気になってしょうがないお話です。
雰囲気を出すために、色調を押さえ目にして味のある作風に仕上げた手描きアニメーション作品です。

■授業の課題から生まれた「紺野さん」
元々、実体験を元にアニメーションを作る授業があったんです。必ず文章とナレーションを入れて制作しないといけなくて。(ちなみに、紺野さんという名前は仮名です)
まず文章から先に作り、ナレーションを録音し、アニメーションは後から付けて制作しました。

■この作品を作ろうと思ったきっかけは?
電車通学を始めた頃から人間観察するようになりました。電車でも特におじさんは素の自分を気にせずに出している。そこに魅力を感じて題材に選びました。哀愁ある日本のおじさんをアニメーション作品にすることで、自分以外の人にもおじさんの魅力を伝えたいと思い制作しました。
この作品と同じようなおじさんに出会った時は、イライラせずにぜひ暖かい目で見守ってほしいですね(笑)。

■新作の予定
現在制作している新作アニメーションは10、11月頃完成予定で、来年2、3月には上映会
を行う予定です。おじさんは出てきませんが(笑)
本当は、もっとおじさんの魅力を伝えられるような気がするので、次にまたおじさんをテーマにするならば、もっとおじさんを研究して制作をしたいと思っています。

この業界を目指すきっかけになった作品は、あの『チェブラーシカ』を生みだしたロマン・カチャーノフ監督の『ミトン』だという。
現在は、映像と音楽が気持ちいいタイミングで合う(融合する)作品創りを目指し、楽曲創りも勉強中。今後も、テーマを「人間」に幅広い表現への挑戦を続けたいという。
"おじさんひいき"はしばらく続きそうだとか。
ユニークな着眼点を持つ八木氏の今後の活動に期待したい。

■八木貴也氏 プロフィール
東京造形大学アニメーション専攻領域2010年卒業。主に手描きアニメーションと立体アニメーションを制作、現在は新作手描きアニメーション作品を鋭意製作中。

●受賞歴:
作品「紺野さん」
・第8回飛騨国際メルヘンアニメ映像祭 第7回メルヘンアニメコンテスト-子どもメルヘン大賞受賞
・「NHK BS2 デジタルスタジム 2009年1月」真島理一郎セレクション作品
・「TSSショートムービーフェスティバル5」佳作

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