インターネット誕生以来、ネット上で交わされるコミュニケーションには「スラング」が付き物だ。
インターネットがまだアンダーグラウンドだった時代は、スラングは知識のないユーザーをフィルターするためのものだったが(例:「MP3」→「もせ」など)、現在は長い語句を省略するためであったり、誤変換がそのままになって定着したなど、様々な理由でスラングが発生し、Twitterや2ちゃんねるなどで拡散し続けている。

一昔前までは、こうしたスラングは自らオタクであることを宣言するに等しく、「知っているほうが恥ずかしい」ものだったが、ネットが普及した今は、いわゆる普通の人も堂々とスラングを使っており、「知らなきゃマズい」ものに変化しつつある。

そこで今回は、インターネットでよく使われる代表的なスラングの意味とその用法を見てみよう。


【意味】
「(笑)」の意味。かつては「(ワラ」や「藁」などが使われていたが、2000年代前半から「w」で定着した。起源は90年代のオンラインゲーム「Diablo」との説がある(「Diablo」では日本語入力ができなかった)。ちなみに「ワロタw」のように「w」が1つのものを「単芝」、「ワロタwwwww」のようにいくつも「w」が付いたものは「複芝」と呼ばれる。
【用法】
「東国原知事がTwitterでつぶやきに"w"付けて叩かれてたよねw」
「まぁ、いまどき単芝くらい、みんな使ってるんだからいいと思うけどね。複芝はさすがにマズいと思うけど」

TL
【意味】
Twitterの「タイムライン」のこと。タイムラインとは、Twitterにアクセスした際に表示される「つぶやき一覧」のことで、自分と自分がフォローしているユーザーのつぶやきが新しい順に上から表示されている。そこから派生し、Twitter内では強気なキャラだが、実際に会うと腰が低い人を「TL弁慶」と呼んだりすることも。
【用法】
「W杯中はTLがサッカーネタだらけでマジでウザかった」
「サッカーファンはTL弁慶っていうか、勝っても負けても、いつも上から目線で怒ってる人多いよね」

ダダ漏れ
【意味】
もともとはインターネットで私生活をリアルタイムで動画配信し、垂れ流しているユーザーが、自らその様子を「ダダ漏れ」と表現したことから使われ始めた言葉。しかし、現在は気軽に実況中継できるネットサービス「Ustream」で中継される動画全般を指す言葉として定着した。「Ustream」の動画は生中継のため、テレビなどでは自主規制されるような過激な内容もそのまま流れてしまう様が「ダダ漏れ」の語感とマッチしている。
【用法】
「昨日のダダ漏れ討論会見た?」
「あぁ、ダダ漏れっぷりがハンパじゃなかったね」


【意味】
「さんかっけー」と読む。基本的には「本田△」のように、人名の後ろに付けて使われ、「本田さんカッコイイ」という意味になる。W杯で活躍した本田圭佑選手や、参院選の特番で、他の番組にはない鋭い質問が話題となった池上彰氏に対して使われることが多い。
【用法】
「昨日、池上さんがTVで蓮舫議員をやり込めてたぞ」
「マジで? 池上△」

鬼女
【意味】
「既婚女性」を意味する。2ちゃんねるの「既婚女性板」が起源で、本来なら「既女」と略されるべきだが、「既婚女性板」には、若くて美人な女性タレントなど、同性から羨ましがられる存在を、叩き続ける書き込みが多く、その異様さが「鬼」のイメージとマッチしたため、「鬼女」で定着した。「既婚女性板」に立っているスレッドのほとんどが、執拗な誹謗中傷だらけのアンチスレッドという説もある。既婚女性の嫉妬、恐ろしや……。
【用法】
「昨日、鬼女板見だけど、アレはヤバいね」
「そんなこと言ってると鬼女にアンチスレ立つから気を付けろw」

如何だっただろうか? ネットスラングの中でも特によく使われるものを中心にチョイスしてみたが、今回紹介したもの以外にもまだまだあるので、機会を見て、また紹介していきたい。

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