Googleは各種無料サービスを一般ユーザ向けにネット上で提供し、その見返りとしていくばくかのユーザの情報を得、その情報を活用した高付加価値の広告サービスを販売することを生業としています。

Wikipediaを除く、ほぼすべてのオンライン上の無料サービスが広告をベースとしたビジネスモデルの上に成り立っています。ユーザを増やし続けているFacebookや無料のメールサービスなども例外ではありません。

無料サービスのいくつかは非常に優れたものです。例えばGoogleが提供しているサーチエンジンがもたらす社会的な利便性は素晴らしいものです。
また、そのサーチエンジンと組み合わされた、クリック単価制のキーワード広告、AdWordsは、インターネット上のビジネスモデルの革新であり、web 2.0への進化の重要なコンポーネントのひとつであったということができます。

Googleという会社を信頼して、個人情報や自らのネットライフの全貌(たとえば、どこのサイトにいつアクセスしたか等)をGoogleに提供することに抵抗感を覚えない人もいるかもしれませんが、現実はGoogleがどこまでの個人情報を収集しているのか、良くわからないままGoogleのサービスを使っている人がほとんどだと思います。Googleが提供している各種無料サービスの特徴を知っておくことで、改めて自分に合った付き合い方を考えてみる必要があります。

ではもし、あなたがGoogleから少しでも距離を置きたいなとおもうなら、おすすめしたい4つの対策を2回に分けてご紹介します。

1.ログアウト
Googleに無意識のままログインしっぱなしのユーザは多いかとおもいます。たとえばGoogleが提供しているGmailやブログなどの無料サービスなどを利用する際、ログインしたまま他のことをしている方は、こまめなログアウトをすることで、Googleアカウントを介した情報提供を回避することができます。もちろんGoogleマップやニュース、サーチエンジンなどは、ログインせずに利用できますが、ログインしたままだと、Googleのサーチエンジンでユーザが行った検索履歴などはすべて記録されて情報として蓄積されていきます。

情報提供することで直接的な被害に遭うということはありませんが、ほかの選択肢も知っておくとよいかもしれません。たとえば、GmailやGoogleリーダー、サーチエンジンやマップなどを一切利用しないという手もありますし、類似サービスとしてMicrosoftのBingなどもあります。どの会社(ブランド)を信頼するかは、ユーザの自由なのです。

2. オプトアウト設定
www.google.com/ads/preferences で「オプトアウト設定」を変えるだけで、ターゲット広告を回避できます。(ブラウザにも依ります)これで、AdSense、DoubleClick、YouTube などのCookieを使用している一部のGoogleサービス上で、DoubleClick Cookie がパソコンに保存されないようになります。

つまり、ユーザの興味や関心に基づく広告を表示しないように設定することで、それらのカテゴリとブラウザの関連付けは行われなくなり、紐付いた広告も表示されなくなるというものです。Gmailなどのサービスを利用しながら、不要なターゲット広告に触れることはなくなりますが、紐付けがなくなることでまったく関連性のない広告に触れることになるかもしれません。

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