高い人気を誇るソニー「NEX-3」


デジタルカメラの個人所有率が94.4%になり2010年は販売減が予想された中、1月から9カ月連続で販売台数が2ケタ成長と好調な状況となっている。BCNの調査によると、そのなかでもソニーの伸びが著しいのだ。

2010年1月には販売台数のシェアで10%を割っていたところが、9月には17.1%で2位まで躍進。金額シェアでも2位と、トップをひた走るキヤノンの背中が見えてきた。

ソニーはコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼レフカメラとも好調で、市場を牽引している状況だ。コンパクトデジタルカメラは、フルHD動画撮影が、週末旅行や外出先での撮影頻度の高い女性ユーザーから指示を集めている。

レンズ一体型は特に「DSC-HX5V」が、フルHDに加え、光学10倍ズーム、GPSなどの高機能が評価さえヒットした。一眼レフタイプでは、ミラーレス「NEX」シリーズを投入。オリンパスやパナソニックからもミラーレスタイプが登場しているが、実にデジタル一眼の4分の1にまで成長してきている。

BCN エグゼクティブアナリスト 道越一郎氏はミラーレス一眼について「マイクロフォーサーズ陣営に加え、6月にソニーが意欲的なデザインとスペックで注目を集めたNEXで参入。市場は一気に活気付いた」とデジタルカメラ市場が上向きになっている要因のひとつとしてソニーのミラーレス一眼があると分析している。

さらに、「NEXとの相乗効果でデジタル一眼のシェアも21.2%に押し上げ、2位ニコンとの差はわずか3.2ポイント。キヤノン、ニコンの2強に激しく迫っている」と、すでにデジタルカメラでの確固たる地位を確立しつつあることを実感しているようだ。

カカクコム 執行役員 メディアクリエイティブ部 部長 鎌田剛氏は「デジタル一眼レフカメラのカテゴリーにおいて、メーカー別のアクセス数で、5月から急変が起こり、キヤノンとニコンにソニーが急激に迫り、ある週では逆転する状況が見られるようになった。

人気上昇は5月に発表された「NEX-5D」の人気による」と分析し、「8月以降は新モデル「α55」が人気で、2者の主要モデルのアクセス増にも追従してきた。これはソニーのαシリーズがファンの心をしっかりつかんできている」と、カメラ市場がキヤノンとニコンの2強から、ソニーを含む3強の時代に移り変わってきつつあると考えている。

ソニーの好調さの裏には、話題、人気ともに高いカメラを次々に投入してきた実力が見て取れそうだ。これからのソニーにも期待できそうだ。

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