黒毛和牛焼肉セットなどの生活密着路線を打ち出したオーションサイトのエイラクセンだが、その後の経過はどうなったのだろうか。オーナーから連絡を頂いた。

価格が手頃な生活商品を、さらに安い価格で落札できることで、不況下におけるオークションとしての方向性を打ち出せたエイラクセンだが、オークション参加ユーザーの増加、定着には、まだ至っていないようだ。

10月上旬までに落札された商品をみると、ゼニーパックやamazonギフトカードなどの金券系、黒毛和牛焼肉セットなどの食品系は好転しているものの、家電系となると、PS3本体が199円をはじめ、SONY PSPが129円、SHARP プラズマクラスターイオン発生機が44円など、子供のお小遣いのような落札価格となっている。

一般店の販売価が高額となるAV家電系の落札価格が上がらない理由としては、オークションに参加するユーザーの数が少ないことが大きな要因だ。入札に参加するユーザーが少なければ、それだけ入札での競争は起こらず、価格がせり上がっていくという現象も発生しづらくなるからだ。

一般的に、競争相手の少ないオークションサイトは、より安価に商品を手に入れることができるため利用者にとっては狙い目なのだが、ペニーオークションサイトの場合、ロボットやサクラによる入札などの疑いをもたれているサイトもあり、実際に商品が入手できているかの見極めが難しい。

そこで、エイラクセンではユーザーが落札した商品の配送番号の公開を開始したという。実際に商品が発送された事実を公開されているので、ユーザーは安心してオークションに参加できるというわけだ。

また、基本的にペニーオークションでは入札によって終了時刻が延長されるため、人気商品や高額商品になると落札までに時間がかかることがあるので、そこは注意をしよう。

エイラクセンの場合、食品や生活用品で参加の敷居を下げた路線は一定のユーザーを集めることに成功はしているが、そのユーザーが売上げ増を狙う家電品に結びついていない点が苦しいところだ。

家電商品の入札に参加するユーザーを増やすためには、もう一手、施策が必要となりそうだ。

あたらしい施策があるかどうはわからないが、エイラクセンの10月後半の出品予定をみると、「TOSHIBA REGZA 42V型」が目玉アイテムとして出品されることになっている。

オーナーによると、顧客サービスと位置付けているようだが、果たして「TOSHIBA REGZA 42V型」に入札者は集まるのだろうか。

オークションゲーム エイラクセン

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