中央がGALAPAGOS向けに電子書籍を提供する芥川賞作家 平野啓一郎氏


ソニーが電子書籍リーダー「Reader Pocket Edition」を、BIGLOBEが電子書籍対応タブレット「Smartia」を発表するなど、急速に電子書籍市場が活気づいてきた。
以前から電子書籍端末を発表しているシャープが、12月3日、ついに専用端末としてメディアタブレット「GALAPAGOS」の予約受付を開始する。発売は12月10日で、5.5型液晶を持つモバイルモデル「EB-W51GJ-R/S(価格:3万9800円)」、10.8型のホームモデル「EB-WX1GJ-B(価格:5万4800円)」をラインアップする。

発売と同時に電子ブックストア「TSUTAYA GALAPAGOS」をスタートさせる。新聞、雑誌、書籍など約2万冊を用意する。



会場では、「GLAPAGOS」向けに新作「かたちだけの愛」を電子書籍化する芥川賞作家 平野啓一郎氏が応援に駆け付けた。新作は文字だけで構成している。「操作も簡単ですし、紙で読んでいた方も違和感なく読んでもらえると思います。新作は紙と同時に電子書籍を出していくつもりです」とGALAPAGOSの実力を説明した。

電子書籍ならではのリッチコンテンツについては、「今回はシンプルに文字だけにしました。電子書籍は写真や音楽を付けられるのは限られた人になると思います。それぞれ写真、音楽のクリエイターも用意しなければいけないので。そうすると小説以外でそのような広がりが見られると思っています」との見解を明らかにした。電子書籍元年と言われていたが「iPad以外は、これから年末にかけて続々と出てくるので、これからでしょう。一般に広まるのには2~3年ぐらいかかるんじゃないかと思います」と電子書籍の広がりに対する感触を述べた。

一部書店にデモ機も置かれるが、端末は電子ブックストアへの加入とともに、シャープに直接申し込むことになる。販売は2011年の早い時期に、スマートフォンも含めて100万台を目指している。

動作は結構スムーズだ。縦横の切り替えも、本体を傾けるだけとシンプルで、操作も電子書籍に特化しているだけのことはあり、簡単になっている。マルチタッチに対応し、拡大縮小も思いのままにできる。日本語表現にピッタリな端末となっていることは間違いなさそうだ。

●主な仕様
EB-W51GJ-R/S
ディスプレイ:タッチパネル付5.5型ワイドTFT液晶(LEDバックライト)
解像度:1024×600
色数:最大6万5536色
OS:Linuxベース
無線LAN:IEEE802.11b/g準拠(AOSS/WPS対応)
操作ボタン:電源キー/ホームキー/バックキー/トラックボール
カードスロット:microSDメモリーカード/microSDHCメモリーカード×1
バッテリー駆動時間:約7時間
バッテリー充電時間:約2.5時間(約1時間で約80%充電)
サイズ:約92×167×12.9mm
質量:約220g

EB-WX1GJ-B
ディスプレイ:タッチパネル付10.8型ワイドTFT液晶(LEDバックライト)
解像度:1366×800
色数:最大6万5536色
OS:Linuxベース
無線LAN:IEEE802.11b/g準拠(AOSS/WPS対応)
操作ボタン:電源キー/ホームキー/バックキー
カードスロット:microSDメモリーカード/microSDHCメモリーカード×1※5
バッテリー駆動時間:約10.5時間
バッテリー充電時間:約7時間(約3時間で約80%充電)
サイズ:約177×286×14.7 mm
質量:約765g

シャープ

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