“ガラケー”(ガラパゴス携帯)などと揶揄され、世界市場から隔離されて独自機能を進化させてきた日本の携帯電話市場だが、遅ればせながら遂に新時代へと突入。2010年度上半期(4~9月)の国内携帯電話端末の出荷状況(MM総研調べ)では、出荷台数全体の11.7%をスマートフォンが占め、スマートフォン市場のメーカー別シェアでは、iPhoneを独占販売する米Appleがシェア6割を記録し、他社を圧倒している。

 携帯電話、iPod、インターネットデバイスを1台に収めたiPhoneだが、携帯電話としての利便性に問題を残し、他社からiPhoneへと完全乗り換えをせずに、使い慣れた既存の携帯電話との2台持ちを継続するユーザーはまだまだ多い。2010年9月に販売開始した第4世代のiPod touchは、電話機能を除けば、iPhone 4とほぼ同性能。容量の上限で言えば、iPhoneの32GBに対して、iPod touchは倍の64GB、更にiPod classicは160GBの大容量で、音楽なら40,000曲、ビデオなら200時間を保存することができる(※1)。

 2010年11月11日には、日本のiTunes Storeが洋画・邦画の新作から旧作まで1,000本以上の映画をレンタルおよび販売開始。音楽だけでなく、映画までもが気軽に購入できるようになる中、日本ビクターは2010年10月にiPod/iPhoneのダイレクト接続に対応したコンポーネントシステム「EX-S1」をタイムリーに発売した。

 iPodやiPhoneなど音楽をアウトドアに持ち運んで楽しむ一方、インドアではコンポ型ステレオ(ミニコンポ含む)よりも、未だにパソコンで音楽を楽しんでいるユーザーが多い(日本レコード協会 2009年度「音楽メディアユーザー実態調査」)。しかし、パソコン内蔵スピーカーの音質に不満を感じる人は多く、外付けのスピーカーなどを購入する人が増え、専門ショップではiPod/iPhone用スピーカーが人気アイテムのひとつとなっている。

 たが、専用スピーカーを購入して、いざ接続してみたものの、期待していた音質が得られなかったり、iPodやiPhoneの本体で操作しなければいけなかったりと、期待はずれに終わるケースも見受けられる。しかしながら、高級オーディオを買い揃えるケースはごくまれで、iPodやiPhoneユーザーが求めているのは、もっと手軽で簡単にマイルームをくつろぎのサウンド空間へと変えるアイテムなのだ。

 今回ご紹介する「EX-S1」の最大の特長は、優れた音響特性を持つ“木”そのものを振動板に採用していること。その楽器のように自然で繊細な響きを奏でる「ウッドコーンスピーカー」のサウンドを、より幅広い層にスタイリッシュに楽しんでもらえるモデルだ。本体の高さ約12cmのロースタイルデザインと4カラー・バリエーションを採用し、ウッドコーンスピーカーが奏でる自然で繊細な響きはそのままに、インテリアとのコーディネートやライフスタイルにこだわる女性にも広く快適な音楽空間を提案する。

 本体上面にはiPod/iPhone専用ドックを装備し、煩わしいケーブル接続の手間いらずで、帰宅してすぐにiPod/iPhoneをそのままセットするだけで、簡単な操作により音楽再生が可能。お気に入りのBGMに包まれながら、着替えを済ませ、食事の準備などリラックスタイムへとON/OFFの気分を切り替えることができる。

 更に映像出力端子まで装備しているため、テレビに接続すれば、iPod/iPhoneに収録したミュージックビデオや映画を大画面で鑑賞することが可能(※2)。iPod/iPhoneの主要機能は「EX-S1」付属のリモコンで操作が可能となり、本体から距離の離れたソファーに身を委ね、お茶を片手に音楽や映像をリラックスして心地良く楽しむことができる。「EX-S1」の電源入時には自動的にiPod/iPhoneの充電もしてくれる。

 もはや外出時に欠かすことの出来ないアイテムといっても過言ではないiPod/iPhoneだが、豊富なアプリケーションの登場に喜ぶ反面、長時間での使用などバッテリー消費が泣き所。そんな時に重宝するのが「EX-S1」の自動充電機能だ。iPod/iPhoneの音楽と映像を、アウトドアからインドアまで24時間フル活用するための心強いパートナーとして、「EX-S1」はマイルームを癒しの空間へとスタイリッシュに演出してくれるアイテムなのである。

iPod / iPhone対応ウッドコーンオーディオシステム「EX-S1」特集

※1:実際の記憶容量は内容により異なります。
※2:ビデオ出力に対応したモデルのみ。