12月10日に発売となったソニーの「Reader」


ソニー「Reader」シャープ「GALAPAGOS」が12月10日に発売され、電子書籍サービスもついにスタートした。前回の「シャープ「GALAPAGOS」とソニー「Reader」はどっちが買い?」で解説したように、電子書籍を新たなビジネスとして見ているわけだが、ソニーやシャープ以外のメーカーも、このビジネスチャンスをねらっている。今回は、電子書籍が普及する要ともなる、電子書籍サイトにフォーカスしてみた。

「Reader Store」は「Reader」専用のストアだ


■Reader Store
ソニーがReader向けに展開する電子書籍ストアで、スタート時から約2万冊以上の書籍を提供する。ブックリスタなどと連携し、文芸、小説、エッセイ、ビジネス書など幅広いジャンルから新刊を含むラインアップとなっている。今後、雑誌や新聞なども順次追加していくとのことだ。
著者、作品、ジャンル、ランキング別に分類検索ができるほか、趣味嗜好にあった本を視覚的に紹介する本棚機能、日々のトピックスにちなんだ書籍を紹介する「本日のおススメ」、毎週、テーマに関連したおすすめの書籍を紹介する企画棚や特集記事などを提供する。

ただし、基本的に提供する書籍はソニー「Reader」でしか読めない。PCでReader Storeにアクセスして読みたい電子書籍を購入する。そして、ソニーの電子端末「Reader」に取り込むことになる。

12月10日に登場したシャープ「GALAPAGOS」


■TSUTAYA GALAPAGOS
カルチュア・コンビニエンス・クラブとシャープの合弁会社TSUTAYA GALAPAGOSが提供する電子書籍ストアで、スタート時に新聞、雑誌、書籍など約2万4000冊を取りそろえている。年末まで約3万冊まで拡充し、映画、音楽などのエンターテインメント系コンテンツを2011年春に提供する予定だ。
GALAPAGOS端末自体が無線LAN(IEEE802.11b/g)機能を持つため、直接インターネット経由で電子書籍ストアにアクセスして、手軽にサービスが受けられる。新聞や雑誌などの最新コンテンツがいつでも読める「定期配信サービス」などを用意している。
もちろん対応端末は「GALAPAGOS」のみだ。

■App Store
電子書籍端末というよりは多機能端末といえるiPad用のストアは、音楽やアプリケーションも提供しているApp Storeということになる。
App Storeで直接書籍を販売していることに加え、さまざまなサイトが電子書籍を読むためのアプリをApp Storeで配信している。このようにアプリを使うと書籍を定期的に配信したり、書籍の販売を独自に行えるのだ。
iPadの機能を生かしたものはまだ少なく、単にPDFを専用リーダーで読ませているだけというものも多い。

■honto
NTTドコモと大日本印刷が2011年1月上旬に開始しようとしている、インターネット経由で紙と電子の両方の販売を行うハイブリッド型書籍販売サイトだ。大手出版社をはじめ約200社から約10万点のコンテンツをラインアップしていく予定とのこと。サービス開始時にはXperia、GALAXY S、GALAXY Tab、LYNX 3D、REGZA Phone、Optimus chat、SH-07Cの7種類のスマートフォンに対応するとのこと。
オンライン書店「ビーケーワン(bk1)」を展開するCHIも資本参加していて、2011年度中にシステム統合などを進めていくとのこと。さらに大日本印刷グループのリアル書店とも連携をしていく予定だ。


PDFに対応していることを除けば、どの電子書籍サービスもメーカー(キャリア)が書籍販売も行うことでユーザーの囲い込みをしているのだ。ユーザーのメリットを考えるとサービスを統一するか、どの端末でも書籍を読めるようにするべきだが、まだまだ黎明期のため、これからどのように進化していくのかを期待したい。一般化するには時間がかかりそうだ。

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