インターネットはテレビや書籍同様に、我々の生活の中で外すことのできないサービスになりつつある。そんなインターネットを閲覧、利用するためのツールがブラウザである。

ブラウザと言えば、マイクロソフトのInternetExplorer(インターネットエクスプローラー 以下IE)が代名詞のように利用されてきた。しかし、近年では、ライバルであるFirefox、Opera、Safari、Chromeなどもシェアをじわじわと上げてきている。

そんな中、マイクロソフトが発表したのがInternet Explorerの最新バージョン、Internet Explorer 9(以下IE9)だ。

■調査での大発見 Webこそが主役 ブラウザはシアターになる
IE9の開発にあたってマイクロソフトは、世界中で大規模な調査を実施し、新時代のブラウザに求められている多くの発見を見いだしている。一般にはあまり知られていないが、マイクロソフトはユーザー調査を大切にする文化を持っているのだ。


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この調査で得られた知見の1つが、PCの稼働時間の57%がブラウザに使われているという事実だ。つまり、PCが動いている時間の6割はWebを見ている、あるいは、使っていると言える。Webを利用している50%のユーザーは12のアクション(ウィンドウを閉じる、リンクをクリックする、戻るボタンを使用する、アドレスバー経由で移動するなど)しか利用していないということもわかったと言う。

このことからマイクロソフトは、利用者にとってのブラウザとは、Webを見る劇場のような存在であるべきだと定義し、IE9の開発に着手したという。

そこでIE9では、Webを劇場にとっての主役と想定し、ブラウザはWebの妨げにならないようにWebを際立たせるための装置になることを強く意識している。表示されるエリアを広くとり、ブラウザのフレームを半透過とし、サイトの主要カラーをアイコンや戻るボタンに反映するなど、Webの存在とサイトブランドが使う人にわかるよう前面に表示されているのはその例だ。

■アプリもWebもメニューからタスクバー操作に変化
このほかにも先のユーザー調査では、驚くような発見がまだある。
・お気に入りセンターは、33%未満のユーザーしか開いていない。
・[ホーム] ボタンを使っているのは、25%未満のユーザーだけ。
・リンクを新しいタブで開く際に、Ctrl キーとクリックを利用するのは15%。
・閲覧履歴を削除するにいたっては、7%のユーザーしか行っていない。

さらに、IE8の[お気に入り] や [ホーム]など、ブラウザのメインと呼ばれる機能より、Windows OSの諸機能を利用しているユーザーの方が多いことだ。

そのよい例が、Windows OSにおけるタスクバーの活用だ。
・62% のユーザーが 1つ以上のアプリケーションをタスク バーに固定している。
・87% のユーザーが固定したアプリケーションをタスク バーから起動している。

これらは、ユーザーはアプリケーションをタスクバーに置いて使うスタイルにすでに移っていることを表している。ユーザーは、アプリと同じような操作でWebサイトを利用したいということにほかならない。

■WindowsアプリとWebが融合するIE9の世界
IE9では、まさにそこが劇場のように、様々なアプリとWebを境界なく自由に使うことができる。

PCのハードウェアリソースを最大活用した「高速」、Webサイトを主役にする「洗練」、安全性、安定性を約束する「信頼」、標準に準拠することでサイト制作が効率化する「相互運用」。この4つの原点回帰とも言えるコンセプトによりブラウザは、IE9で生まれ変わる。

ユーザーはWebサイトを快適に利用したいのであって、ブラウザを使いたいわけではない。長らく言われ続けてきたこの命題の回答を、今、IE9が出そうとしている。

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