インテルは、2010年9月の定例会見で概要を明らかにした次期主力プロセッサー(コードネームSandy Bridge)を、第2世代Coreプロセッサーとしてついに発売した。
最新ニュースを振り返るITフラッシュバックでは、第2世代Coreプロセッサーにフォーカスしてみた。

第2世代Coreプロセッサーの最大のポイントは、ビルトインされたビジュアル機能だ。
Coreプロセッサーは、Core i3/Core i5/Core i7の3種類に分けられ、Core i3は4-wayマルチタスク処理、Core i5は4-wayか8-wayのマルチタスク処理と必要に応じたパフォーマンスの最適化、Core i7はCore i5に本格的なマルチタスクに対応した高い動作周波数と大容量キャッシュが追加されている。このCore i3/i5/i7すべてに、ビジュアル機能が搭載されている。

今まで、CPUと周辺機能をつなぐチップセットにビジュアル機能が搭載されていた。しかし、第2世代となりCPU自体にビジュアル機能を搭載するようになった。3D、ハイビジョンと映像が劇的に進化してきたため、インテルも対応するために高機能化を進めた結果なのだ

一体化するメリットは、チップセットに搭載した場合に比べて、CPUコアとあわせて処理が高速化できることだ。プロセッサー内にあるキャッシュを、CPUのコアもグラフィックも利用できるだけでなく、複数あるCPUコアをバスでつなげているため、違うCPUコアが持っているキャッシュも使える。同じデータを必要に応じてどのCPUコアもグラフィックスも使えるので効率がよいわけだ。

そして、電力効率が高められることも特徴となっている。3Dやハイビジョンなど高いビジュアル機能が必要な時にはグラフィックに電力を割り当てて、CPUコアの電力を下げるような制御が行える。プロセッサー全体で省電力化が果たせるのだ。

この第2世代Coreプロセッサーは、低消費電力で高いビジュアル機能を持ったノートPC、動画、CG、3Dなど高いビジュアルを実現するゲームPCなど、今までにないパソコンが作り出せるプロセッサーとなっている。

すでにレノボ、サードウェーブ、マウスコンピューターなどから第2世代Coreプロセッサー搭載パソコンが登場し、ほかの主要メーカーも次々に発表するだろう。次のパソコンを次の世代に進化させるために、第2世代Coreプロセッサーは欠かせないというわけだ。

インテル

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