現在、スマートフォンの中で圧倒的な人気のiPhoneがAndroidに猛追されている、これに反撃するかのように、iPhoneがKDDIから登場するかもしれないというニュースが飛び込んできた。

アップルは2011年1月11日、アメリカでVerizon WirelessにiPhone 4を提供すると発表したのだ。

そこで、ITニュースを振り返る「ITフラッシュバック」では、アップルのiPhoneに注目してみた。

Verizonの社長兼最高業務執行責任者であるLowell McAdam氏は、「何百万人ものワイヤレスユーザに業界をリードするiPhone 4をこの国で最も信頼性の高いネットワークで提供できるようになりましたことを嬉しく思います。これは、2つの偉大な会社が力を合わせ、モバイルの世界に加わった今世紀最も重要な技術革新の一つをワイヤレスのお客様に提供するという、業界にとって重要なステップであります」と述べているように、iPhoneへの期待は高い。

注目したいのは、アップルのリリース内の「Verizon Wirelessは全米で最も信頼性が高く最大のワイヤレス音声および3Gデータネットワークを持ち、9,300万人以上のお客様にサービスを提供しています。ニュージャージー州バスキングリッジに本社を置き、全米で79,000人の従業員を擁するVerizon Wirelessは、Verizon Communications (NYSE, NASDAQ: VZ) とVodafone (LSE, NASDAQ: VOD) のジョイントベンチャーです。」とあるところ。
アメリカで最大の携帯電話通信事業者であることのほか、「全米で最も信頼性が高く」と書かれている。
 
現在アメリカでは、iPhoneはAT&T向けに販売されている。しかしユーザーは、AT&Tのネットワークに不満を持っているとも言われている。この不満がアップルの耳にも届いている可能性が高い。そのことが、Verizonに対する「全米で最も信頼性が高く」という評価につながっているのかもしれない。つまり、AT&Tは全米で最も信頼性が高いわけではないと言いたいのだ。
 
一方、日本ではソフトバンクモバイルがiPhoneを提供している。一部ユーザーからは、ソフトバンクの通信回線についての不満が聞こえてくることがある。iPhoneをAT&Tが独占していたことが崩れたアメリカと同じような事態が、日本では起こらないとはだれも言い切れない。
 
W-CDMAだけではなく、CDMA2000に対応したことばかりが注目されているが、本当の問題はユーザーの不満に対する解消と思われる。背後からAndroid勢力が迫ってきていることもあり、iPhoneの対抗策は急務となっている。アップルはどのような決断を下すのか。その動向に注目していきたい。

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