『前代未聞のサービスにネット騒然!店内の漫画をスキャンして持ち帰る「自炊の森」』で紹介した「自炊の森」に、新たな動きがあった。「自炊の森」がシステムを変更し、再開したのだ。
■サービス再開までの経緯
昨年にプレオープンした「自炊の森」は、ユーザーが電子化したい本を持ち込みその場でスキャンしてデータを持ち帰るサービス「持ち込み自炊サービス」と、店内のコミックや同人誌をその場でスキャンしてデータを持ち帰るサービス「在庫本自炊サービス」を提供していた。
「在庫本自炊サービス」の場合には、自分が本を所有していなくてもよいというのだ。この行為は「著作権法に抵触しているのではないか」と、ネットの住人は昨年より騒いでいた。
そうした事情に対して「自炊の森」は2010年12月31日、ついにサービスの一時休止に至ったわけだ。Twitter上では、下記のようにコメントしていた。
「告知のみです。システム整備の為、本日~本オープン予定日の1/21までは店舗営業を一時休止致します。サービス、料金体系含め色々と変更・追加を加える予定です。詳しくはオープン前のアナウンス(21日の数日前位を予定)をご参照ください。」
その後、「自炊の森」の動向が注目されていたが、2011年1月21日、システムを変更し、再開するに至った。
■利用者が判断する?
「自炊の森」の新システムは、セルフ裁断サービスおよびスキャンブースの時間貸しだ。具体的には、下記のようにパソコン(PC)を含めたスキャン機材一式を時間を区切って貸し出すというもの。
セルフ裁断サービスは1冊 50円。裁断代行サービスは1冊100円については、「裁断作業代行はその時々の状況にも依りますが、少し時間を頂ければできるだけお受けしたいと思います。」と、Twitterでコメントしている。
1.レンタルプランA 1500円/15分 (延長15分毎に1500円)
レンタル機材は、PC + Canon DR9080C + フラットベッドスキャナであり、どんな書籍や雑誌でも安定して電子化できるとしている。フラットベットスキャナなので、裁断したくない書籍の自炊に向いている。
2.レンタルプランB 1200円/15分 (延長15分毎に1200円)
レンタル機材はPC + Panasonic KV-S5055C + フラットベッドスキャナであり、コミックや文庫本の電子化に向いている。こちらもフラットベットスキャナので、裁断したくないコミックや文庫本の自炊に向いている。
3.レンタルプランC 1000円/15分 (延長15分毎に1000円)
レンタル機材はPC + Panasonic KV-S5055Cであり、コミックや文庫本の電子化に向いている。
初めての機器でのスキャン操作は不安なものだが、「ちなみに、スキャナの操作方法のレクチャーはスタッフが行いますので、その部分はチャージかかりません。」と、Twitterでコメントしている。
「在庫本自炊サービス」で提供していた店内のコミックや同人誌は、「裁断サンプル」として展示し、それらをスキャンして持ち帰るか否かは、利用者の判断にまかせるとしている。
■コンビニのコピー機と同じ?
さて、このサービスは違法なのか、合法なのか。Twitterによる店側の解釈としては、「いわば、コンビニのコピー機の様にスキャンの対象を選ばない、セルフサービスの指向を目指しております。」とのこと。
Webサイトの「良くある質問(FAQ)」の「このサービスは合法なのでしょうか? 」を見てもわかるとおり、現行法上問題なく、合法と判断して営業する構えだ。
自分で購入していない本を複製することについても、「図書館で借りた本をコンビニでコピーする事が合法である様に、自らが購入していない本であってもそれを自分の私的使用の為に複製する行為は合法です。」とのこと。
著作権法のグレーゾーンを突いたサービスであるだけに、今しばらくは物議をかもし続けるだろう。
■自炊の森
■Twitterアカウント
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■「自炊の森」に関連した記事をもっと見る
・前代未聞のサービスに新展開!運営を模索する「自炊の森」
・前代未聞のサービスにネット騒然!店内の漫画をスキャンして持ち帰る「自炊の森」
FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500
富士通(2009-02-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
昨年にプレオープンした「自炊の森」は、ユーザーが電子化したい本を持ち込みその場でスキャンしてデータを持ち帰るサービス「持ち込み自炊サービス」と、店内のコミックや同人誌をその場でスキャンしてデータを持ち帰るサービス「在庫本自炊サービス」を提供していた。
「在庫本自炊サービス」の場合には、自分が本を所有していなくてもよいというのだ。この行為は「著作権法に抵触しているのではないか」と、ネットの住人は昨年より騒いでいた。
そうした事情に対して「自炊の森」は2010年12月31日、ついにサービスの一時休止に至ったわけだ。Twitter上では、下記のようにコメントしていた。
「告知のみです。システム整備の為、本日~本オープン予定日の1/21までは店舗営業を一時休止致します。サービス、料金体系含め色々と変更・追加を加える予定です。詳しくはオープン前のアナウンス(21日の数日前位を予定)をご参照ください。」
その後、「自炊の森」の動向が注目されていたが、2011年1月21日、システムを変更し、再開するに至った。
■利用者が判断する?
「自炊の森」の新システムは、セルフ裁断サービスおよびスキャンブースの時間貸しだ。具体的には、下記のようにパソコン(PC)を含めたスキャン機材一式を時間を区切って貸し出すというもの。
セルフ裁断サービスは1冊 50円。裁断代行サービスは1冊100円については、「裁断作業代行はその時々の状況にも依りますが、少し時間を頂ければできるだけお受けしたいと思います。」と、Twitterでコメントしている。
1.レンタルプランA 1500円/15分 (延長15分毎に1500円)
レンタル機材は、PC + Canon DR9080C + フラットベッドスキャナであり、どんな書籍や雑誌でも安定して電子化できるとしている。フラットベットスキャナなので、裁断したくない書籍の自炊に向いている。
2.レンタルプランB 1200円/15分 (延長15分毎に1200円)
レンタル機材はPC + Panasonic KV-S5055C + フラットベッドスキャナであり、コミックや文庫本の電子化に向いている。こちらもフラットベットスキャナので、裁断したくないコミックや文庫本の自炊に向いている。
3.レンタルプランC 1000円/15分 (延長15分毎に1000円)
レンタル機材はPC + Panasonic KV-S5055Cであり、コミックや文庫本の電子化に向いている。
初めての機器でのスキャン操作は不安なものだが、「ちなみに、スキャナの操作方法のレクチャーはスタッフが行いますので、その部分はチャージかかりません。」と、Twitterでコメントしている。
「在庫本自炊サービス」で提供していた店内のコミックや同人誌は、「裁断サンプル」として展示し、それらをスキャンして持ち帰るか否かは、利用者の判断にまかせるとしている。
■コンビニのコピー機と同じ?
さて、このサービスは違法なのか、合法なのか。Twitterによる店側の解釈としては、「いわば、コンビニのコピー機の様にスキャンの対象を選ばない、セルフサービスの指向を目指しております。」とのこと。
Webサイトの「良くある質問(FAQ)」の「このサービスは合法なのでしょうか? 」を見てもわかるとおり、現行法上問題なく、合法と判断して営業する構えだ。
自分で購入していない本を複製することについても、「図書館で借りた本をコンビニでコピーする事が合法である様に、自らが購入していない本であってもそれを自分の私的使用の為に複製する行為は合法です。」とのこと。
著作権法のグレーゾーンを突いたサービスであるだけに、今しばらくは物議をかもし続けるだろう。
■自炊の森
■Twitterアカウント
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■「自炊の森」に関連した記事をもっと見る
・前代未聞のサービスに新展開!運営を模索する「自炊の森」
・前代未聞のサービスにネット騒然!店内の漫画をスキャンして持ち帰る「自炊の森」
FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500
富士通(2009-02-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る