アンチウイルスソフトの偽物が登場するなど、サイバー犯罪は身近なところに迫っている。もうすぐバレンタインデーだが、バレンタインは恋愛詐欺に注意したい。というのも、インターネットを使って恋人を探そうという人の心につけ込もうと、サイバー犯罪者がねらっているからだ。マカフィーは、McAfee Blogにおいて、バレンタインに向けての注意喚起を明らかにした。

同社によると、インターネットの出会い系サイトであなたをだますために使われる偽のプロフィールから、マルウェアへのリンクが組み込まれた写真付きの電子カードまで、様々な手法を凝らし、金銭や個人情報を手に入れようとしてくるとのこと。バレンタインデーをはじめ、年間を通じて良く見られる恋愛詐欺事例と、自分の身を守るために役立つヒントは、下記のとおり。

■出会い系サイト詐欺
何百万人もの人たちが出会い系サイトを利用して、将来のパートナーを探しているが、サイトを利用している誰もが誠実なわけではない。ユーザーの信頼、ひいては金銭を手に入れるため、偽の愛情を示しあなたを誘惑するサイバー犯罪者がいる。

一般的な「出会い系サイト詐欺」では、詐欺師は魅力的な写真を添えた偽のプロフィールを作成する。次に、メール、チャット、テキスト、電話などを使用して一対一で接触を行い、良好な関係を築き、あなたの信頼を得ようとする。信頼が確立されると、会いに行くための航空券代を要求したり、命にかかわる病気にかかっているとか、家賃を払うための金が必要だというような、同情を引く話をしたりして、その人の感情につけ込もうとする。「出会い系サイト詐欺」には、主に以下の2種類がある。

1. 軍事作戦
この出会い系サイト詐欺では、サイバー犯罪者(詐欺師)は兵士を装い、女性と親しくなる。数週間、あるいは数カ月ほど関係を築いた後、自分が会いに行けるよう兵役休暇を申請してほしい、正式な軍関係の書類のように見える書類に記入してほしいと、相手に求めます。このときかかる手数料は、後で返金すると約束する。詐欺師の中には、医薬品代を要求したり、子供の世話を手伝ってほしいと言ったりする者もいる。

2. メールオーダーブライド詐欺
男性が料金を払って外国人の花嫁を見つける、インターナショナルデーティングサイトを悪用した恋愛詐欺だ。多くのデーティングサイトでは、月額料金を支払うと、世界中の花嫁候補に出会うことができる。詐欺師は偽のプロフィールを設定し、金を搾り取ろうと、利用者との文通を開始する。「花嫁」は、会いに行くための航空券やビザの代金、また家族の緊急事態をでっち上げ、被害者に金銭的な援助を求めてくる。

■恋愛詐欺から身を守るためには
恋愛詐欺は数多く確認されているが、バレンタインデーには通常以上の恋愛詐欺が見られるとのこと。被害に遭わないための簡単な対策は、下記のとおり。

・出会い系サイトに会員登録する際は有名なサイトを選び、登録した後はしばらくの間、名前を明かさないでいる。不誠実な人やうんざりさせる人に出会った場合も、安全を保つことができる。
・プロフィールは慎重に作成する。いかなる状況下でも、氏名、住所、電話番号などの個人情報を絶対に投稿しない。
・初めて相手に会う際は公共の場所で会い、自宅の住所は決して教えない。危険を感じたときは、即座にデートを終わらせる。また可能であれば、会う前に相手の情報が他のオンライン情報と一致するかどうか、調べてみる。
・相手が金銭に関する話をしてきた場合は、すぐにサイト管理者に報告する。
・見知らぬ人からのメールや電子カードのリンクを絶対にクリックしない。電子カードを受け取った場合、リンク先のアドレスをチェックし、正規の電子カードサイトであることを確認する。信頼できない場合は、決してクリックしない。

インターネットは身近なものになったが、サイバー犯罪の驚異も身近なものとなっている。

恋愛詐欺と脅威―バレンタインに向けての注意喚起 - McAfee Blog

ITライフハック
ITライフハック Twitter

■マカフィーに関連した記事をもっと見る
ケータイの個人情報が危ない!サイバー犯罪の脅威を総括
感染手口が理解できる?ウイルス疑似体験サイトを公開
無料iPadの詐欺も登場!年末年始はサイバー犯罪者の稼ぎ時だ
Androidはマカフィーが守る!ソフトバンク端末向けにセキュリティサービスを提供

無線LANセキュリティの教科書2011 (DVD付) (白夜ムック)無線LANセキュリティの教科書2011 (DVD付) (白夜ムック)
白夜書房(2010-09-27)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る