ソニー・エリクソン「Xperia PLAY」


突然ソニー・エリクソンが、ソーシャルネットワークサービス「Facebook」でAndroid端末「Xperia PLAY」を公開し、その話題で持ちきりになったかと思えば、それに続くように京セラがAndroid端末「Kyocera Echo」を発表した。両機種とも、いままでになかった独特の外観で注目を集めたのだ。
その一方でHPは、iPadのライバルと思えるタブレット端末「TouchPad」を発表した。webOSを搭載し、こちらもいままでにない機種となっている。

そこで、ITの最新ニュースを振り返るITフラッシュバックでは、ソニー・エリクソンと京セラが発表したAndroid端末と、HPのWebOS端末をピックアップしてみよう。

■「Xperia」にゲームのDNAを刻み込んだソニー・エリクソン
ソニー・エリクソンの「Xperia」後継機は、いろんなうわさが飛び交っていた。

そのひとつが、ソニー・コンピュータエンタテインメントが次世代PSPとした発表した「NGP」だ。もともとPSPはSkypeに対応していて、しかも「NGP」にいたっては3G回線が利用できる。「Xperia」の隠し玉となる可能性があったのだが、「NGP」は3Gをデータ通信用として装備しているだけで、通話にはフィーチャーしていなかった。これは、「NGP」が純粋にゲーム機であることを重要視しているからだった。

「NGP」の発表会では、従来のPlayStation用ゲームをAndroidでも遊べるようにする「PlayStation Suite」もあわせて発表された。だれもが、「Xperia」用だと考えたと思うが、そのとおりになったようだ。「Xperia PLAY」の外観を見れば分かるように、PlayStationでおなじみの△○×□ボタンが並べられ、ゲームが遊びやすいようなデザインとなっているのだ。その昔、ノキアも「N-Gage」というゲームに特化した携帯電話を発売していた。このときは商業的にはうまくいかなかったが、「Xperia PLAY」はあらかじめ数多くの人気ゲームをラインアップすることで、人気が加速する可能性が高い。
ソニー・エリクソン「Xperia PLAY」

■デュアルディスプレイで勝負を挑む京セラ
京セラ「Kyocera Echo」はデュアルディスプレイで、しかもどちらもタッチスクリーンとなっている。つまり、各ディスプレイを別々に使うと2つのタスクを同時に進められる。
使い方はさまざま、片方の画面でメールの送受信をしながら残りでWebサーフィンをしたり、片方の画面でビデオを見ながら残りでテキストを入力したり、両方の画面を使ってショッピングサイトを大きく表示なんてことが自由自在だ。もちろん、片方の画面を収納して1画面でコンパクトに使用するなんてこともできる。いままでにない使い方が実現できそうだ。
京セラのAndroid端末「Kyocera Echo」

■webOSで起死回生を図るHewlett-Packard
Androidだけじゃなかった。iPadに新しい強敵が登場したのだ。
2009年にPalm OSの後継OSとして発表されたwebOSがタブレット端末「TouchPad」に搭載された。通信の波に乗り遅れたPalmの起死回生の一手と言えるOSなのだ。

9.7インチディスプレイを持つ「TouchPad」は、先行するiPhone OSを意識した設計のようで、iPadでできることは一通りできるようになっている。新しいOSは、対応アプリの充実が気になるが、Facebook、YouTube、Twitter、ゲームなどはもちろん、AmazonのKindle Store内の81万ものタイトルにも対応している。ビデオだって使えるのだ。Adobe Flash Player 10.1 betaもサポートしているので、インターネットでも困ることは少ない。まさにiPad追撃にもってこいの端末に仕上がっているのだ。
HPのwebOS搭載タブレット端末「TouchPad」

相次いで発表された新端末は、iPhone/iPad包囲網を強固なものにすることは間違いなさそうだ。さらに、Symbian戦略を進めてきたノキアがマイクロソフトと連携し、Windows Mobile Phoneを採用する話まで出てきた。活気付くAndroidに、webOSやWindows Mobileまでも参戦してきたなかで、iPad2、iPhone5のうわさも流れはじめたアップルがどのように迎え撃つのか。楽しみで仕方ない。

「TouchPad」(英文)
「Xperia play」
「Kyocera Echo」

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