北陸から関東にかけて大きな被害を出た東日本大震災で、さまざまな支援が始まっている。仮想サーバーを無償提供していたり、衣料品を用意したり、各社が得意な分野で被災地のために活動しているのだ。

その一方で今、被災者は何が必要なのだろうか。マクロミルは、東日本大震災にともなう生活支援に関するチャリティー・アンケートを実施した。そこからは日常生活も困難になっている状況が見えてきた。

調査によると、生活で困っていること、不安に思っていることでは「食料が入手しにくい」(83.7%、2位)を抑え、「ガソリン・灯油が入手しにくい」(88.3%)がトップとなった。東北6県、茨城県、千葉県が調査エリアだが、千葉県を除き95%以上と高い。特に秋田県では100%となっているほどだ。3月16日~17日にかけての調査だが、寒さが響くうえ、交通網が寸断された結果、公共交通機関が動いていないことも要因だと考えられる。

災害情報の入手方法は、「テレビ」(88.4%)、「パソコンによるニュースサイト・関連HP」(62.3%)「ラジオ」(61.7%)、「新聞」(44.9%)の順だ。「ツイッターなどのSNS」(17.4%)、「動画共有サイト」(3.2%)は、被災地ではあまり利用されていないようだ。

地震発生以降の親族・知人との安否確認の方法は、「携帯電話のメール」(75%)、「携帯電話の通話」(69%)、「固定電話」(42%)の順で、携帯電話がよく利用されているが、「通信会社などが提供する伝言サービス」は約1割しかいないなど、あまり利用されていないようだ。

災害用伝言板およびSNS、動画共有サイトは大規模災害時に被災地からの情報を届けたり、被災地へメッセージを送ったりすることに有用だと思われる。そのため、利用をもっと呼びかける、使い方をもっと分かりやすくするといった工夫が必要なのかもしれない。

マクロミル

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