東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故は、日々新たな問題が公表され、いまだに予断を許さない状況だ。政府は原発から20~30キロ圏内の人たちに対し、自主避難を要請している。

そんな政府に対して、ソフトバンクの創設者である孫正義氏は自身のTwitterで苦言を呈した。

■自主避難では不十分?
孫さん 政府とマスコミに苦言」でとりあげたように、孫正義氏が重要視しているのは人命だ。政府も人命を最優先しているわけだが、政府の対応に対して、孫正義氏は不満があるようだ。

30キロ圏内の人たちに対して要請された自主避難に対して、孫正義氏は、
「「自主避難」ほど中途半端なものはない。言われなくても自分で避難するのが自主避難。」「作業員や勇敢な消防隊などの努力には、胸を打たれます。綱渡りの状況。危険なその状況下で50km以内に住民を残す事は、人間をカナリア扱いするに等しい行為。」

「自主避難だと必ず残る住民がいる。家や土地や家畜なども守らねばならない。残る人への人情や義理や仕事にも縛られている。残される住民は、物資不足。恐怖。解決策は、政府が50km避難命令を出す事。」「人命が最も大切。」

「もし、政府が補償とかで躊躇しているとしたら歴史に残る愚策。 」「福島県飯舘村は、わずか2週間でセシウム137を326万ベクレル/平方m検出。風の方向で40km程度は既に危険区域。現時点で50kmは、避難命令必須。いずれ更に拡大の可能性あり。」と、意見を述べている。

自主避難の場合、問題となるのは、1.政府からの補償、2.必ず残る住民がいる という2点で、不十分と言いたいのだろう。


さらに、「なぜ50キロですか?」とのコメントに対して、孫正義氏は「福島県飯舘村は、わずか2週間でセシウム137を326万ベクレル/平方m検出。風の方向で40km程度は既に危険区域。現時点で50kmは、避難命令必須。いずれ更に拡大の可能性あり。」と、返信している。

また、「わたしの義理の弟も鉄道の信号機のエンジニア…会社の命令で原発から50キロ圏内で仕事。義理の母は戦場に息子を送り出したようだと、憔悴してしまいご飯も…。危険地域の会社ごと避難するような措置は…」というコメントに対して、孫正義氏は「政府の避難命令必須。」と返信している。

孫正義氏は、50km以内の住民に対して、政府の避難命令は必須と考えている。孫氏の苦言は、政府を突き動かすだろうか。


孫正義 (masason) on Twitter

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