今回発生した地震は気象庁が、東北地方太平洋沖地震と命名したが、地震による災害の名称はNHKと民放、新聞社で異なっていた。
しかし、ここにきて首相官邸サイトが“東日本大震災”と呼んでいることに気付いた。これは閣議で決まったそうだ。あわせて、政府は被災地復興を担う震災担当相も創設する。復興構想会議を発足させ、復興計画を作り上げていくこととした。

復興に向けた動きが活発になっていくなか、なかなか進まない原発問題も残されているがそれは政府や東京電力などにまかせて、ここからはもっと身近で自分でできるような、ちょっと気になった震災対策を中心に紹介していこう。

日本自動車工業会 浸水・冠水したクルマの対処法
日本自動車工業会が、浸水・冠水したクルマに、思わぬ災難の可能性があると注意を促している。今回の地震では、東北地方の太平洋側で広範囲に津波が押し寄せた。この津波で、浸水・冠水した可能性があるクルマには注意が必要だ。
津波に被災した地域に自分のクルマがあったとする。まずは、社内のフロアを見てみよう。水や水滴が残っていたり、湿っていたりすると、浸水している可能性が高いのだ。
海水には電気を通す性質がある。そのため津波の被害にあったクルマは、電気系統のショートで火災を発生する恐れがある。キーを切っていても、バッテリーは接続されたままだ。常に電流が流れている状態になるため、電気系統の腐食が進むと配線がショートするかもしれない。
対処方法としては、エンジンをかけない、バッテリー端子を外す(片側でいい)、そして販売店などに相談する。もし、移動させる場合は、シフトレバーをニュートラルにして、押して移動させるのがいい。
大切なので、覚えておこう。


富士フイルム 写真が水に濡れたときの対処法(銀塩プリントの場合)
被災地で、写真が濡れてしまったという人は多いかもしれない。富士フイルムがその場合の対処方法を紹介している。ただし、フジカラーなどで銀塩写真プリントしてもらった場合で、家庭でインクジェットプリント、セルフプリント機で昇華型プリントをした場合には対応していない。
プリントが濡れた場合は、まずは、きれいなぬるま湯(約20~30度)に浸す。次に、プリントの表面を傷つけないように、注意しながら洗浄する(指の腹などを使って温水中で軽くこすると効果的)。その後にプリントの端をつまんで、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥させる。
重ねていたプリントが水没したのなら、まずはプリントごと1回洗浄する。そして、きれいなぬるま湯に浸ける。これでプリントをゆっくりはがすのだ。はがれないようなら、もう少しお湯に浸けておいて、自然にはがれるようになるまで待つ。その後はプリントの端をつまんで、ほこりのつかない場所で陰干しする。
もちろん、完全に戻せるかどうかは状況によるが、まずはこれを試してみるのがいいだろう。


日本郵政 被災者への支援状況
日本郵政では、地震や津波で通帳や印鑑をなくした被災者に20万円を限度とした郵便貯金の払い戻しをしたり、車両型郵便局を被災地に派遣したり、かんぽの宿や社宅で被災者を受け入れる準備をしたり、被災支援をすすめている。日本赤十字などに義援金を送る場合の送料無料サービスも取り扱っている。
このほかで注目したいのが、郵便はがきなどの無償提供だ。地元自治体と調整して被災者に向けてはがきを無償提供するように準備している。災害救助法適用の313市町村、被災者の郵便物の料金免除も実施しているのだ。被災者にとってはありがたいサービスだろう。


インターネットやソーシャルメディアで発信している情報もありがたいが、もっと身近なアナログな情報も重要だ。このような情報がネットに埋もれていたりする。もっとアピールしてもらえると、多くの人が助かるだろうと思う。

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