地デジ録画番組を魔法のように家のどこでも見られる!神レコーダー「RECBOX」』では、アイ・オー・データ機器の「RECBOX」でテレビ番組をダビングして、パソコンにワイヤレスで配信する方法を紹介した。

「RECBOX」は神レコーダーとも言える便利なアイテムだが、放送中のテレビ番組をパソコンでリアルタイムに見たい人もいるだろう。

パソコンで地デジを見るには、地デジチューナーを繋げばよいわけだが、デスクトップパソコンのように拡張スロットのないネットブックやノートパソコンでは、別途USB機器などのチューナーを用意しないと視聴はできない。どこにでも持ち歩ける便利なネットブックであっても、こと家電のように地デジ視聴となると、ベッドの中でインターネットを楽しむようなわけにはいかないのだ。

そこで今回は、ネットブックでも無線LAN経由で地デジをリアルタイムに見られる「究極の地デジ配信システム」の作り方を紹介しよう。

■最大15倍録画!地デジチューナー「GV-MVP/XZ2」
最初に、地デジチューナーを持っていない人のために、「究極の地デジ配信システム」で使用した地デジチューナー「GV-MVP/XZ2」について紹介しておこう。

「GV-MVP/XZ2」は、フルハイビジョン最大15倍録画を実現するハードウェアトランスコード機能を搭載した、地上・BS・110度CSデジタル放送対応の地デジチューナーだ。

高画質なデジタル放送をフルハイビジョン画質のままで、なんと通常の15倍という長時間録画を実現している。

テレビ番組表はGガイドに対応しており、最大1ヶ月先のテレビ番組を視聴・録画予約が可能だ。また、iPhone・iPadへのテレビ映像配信ができ、放送中の番組の視聴やパソコンに録画した番組を、iPhone・iPadを使って再生することができる。

さらに「Netbook SDモード」に切り替えることによって、CPU負荷を大きく低減するため、Atom搭載のネットブックなどでも快適に使うことができる。USBバスパワーで動作するため、ACアダプターなどの外部電源は不要となっている。
写真は旧モデル「GV-MVP/XZ」

■地デジをワイヤレス化する「net.USB」
さて、パソコンで地デジを見るためには、「GV-MVP/XZ2」のような地デジキャプチャーをプラスすればよいわけだが、USBケーブルで接続するとパソコンと紐付きになるため、自由に移動できなくなり、わずらわしいこと、このうえない。

そこで、前回の記事で登場した無線LANルーター「WN-G300DGR」の出番だ。これを使用すれば、このわずらわしいケーブルをノートPCからなくすことができる。

「WN-G300DGR」には、ネットワークを経由してUSB機器をパソコンに接続できる「net.USB」と呼ばれる機能が搭載されている。今までパソコンに接続していた地デジキャプチャーを「WN-G300DGR」に接続するだけで、地デジのテレビ番組を無線LANで飛ばすことができるのだ。
地デジキャプチャーを「WN-G300DGR」にUSB接続するだけでよい

■ネットブックで地デジを見よう
準備が整ったところで、早速、ネットブックで地デジを見てみよう。「GV-MVP/XZ2」に付属のTVキャプチャーソフト「mAgicTV Digital」を起動すれば、「WN-G300DGR」で配信された地デジの番組を、ネットブックで見ることができる。

無線LANの電波が届く範囲内であれば、ネットブックを片手にどこでも地デジが見られるわけだ。これで、ベッドの上で寝転びながらでもテレビを見るといった使い方ができるわけだ。

前回の「RECBOX」とは違ってリアルタイム配信なので、パソコンでネットを調べながらニュース番組を見るといったクールな使い方も簡単にできる。

気になる画質だが、フルハイビジョンの映像でもコマ落ちすることなく、快適に見ることができた。
「mAgicTV Digital」を起動すれば、地デジ番組を見ることができる

ちなみに視聴している地デジ番組は、ネットブックのハードディスク(HDD)に録画できるだけでなく、外付けのHDDにも録画できる。内蔵HDDが足りない場合には、外付けのHDDを増設するだけで、録画時間も簡単にのばせるのだ。
■リモコン操作 ブルーレイ保存 大画面テレビ配信 まで何でもできる
さて、ネットブックでも地デジを見られたわけだが、テレビのようにリモコンで操作できると、さらに便利だ。「GV-RCKIT3」を用意すれば、離れた場所からリモコン操作でチャンネルを切り替えや、録画予約、録画番組の視聴、画面サイズの変更、早送り・巻き戻しなど様々な操作を行うことができる。
地デジパソコンを離れた場所からリモコン操作できる「GV-RCKIT3」

テレビ番組の中には、世界遺産やテレビドラマなど、記録として残しておきたいプログラムも多い。ネットブックで録画した地デジ番組は、ブルーレイドライブを使うことで、保存ができる。「mAgicTV Digital」は、ブルーレイディスクへの書き込みにも対応しているので、録画した番組はライティングソフトを追加せずにブルーレイに保存が可能なのだ。
ポータブルブルーレイディスクドライブ「BRP-U6」

また、ネットブックに録画した番組をリビングの大画面テレビで見たい人もいるだろう。ネットワークメディアプレーヤー「AV-LS700」を「WN-G300DGR」に繋げれば、ネットブックに録り貯めた地デジ番組をテレビに配信して見ることができる。
ネットワークメディアプレーヤー「AV-LS700」で録画番組をテレビに配信



地デジチューナー「GV-MVP/XZ2」「GV-RCKIT3」「AV-LS700」を使えば、地デジのリアルタイム視聴からリモコン操作、ブルーレイ保存、テレビ配信と、パソコンが簡単に家電レコーダーみたいに自由に使えるのだ。

「究極の地デジ配信システム」を構築して、家中のどこでもワイヤレステレビな快適ライフをエンジョイしてみてはいかがかな。

「GV-MVP/XZ2」製品情報
「WN-G300DGRシリーズ」製品情報
アイ・オー・データ機器

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