iPad2をはじめ数多くのタブレットが登場したことでタブレット市場が盛り上がりを見せる中、意外な商品も人気となっている。それがスキャナーだ。
その中でも特にシートフィーダータイプの販売台数が急速に伸びていることが、ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)の調査から見えてきている。果たしてその理由とは?

背景にあるのは書籍をデータ化する自炊ブームだとGfKは分析している。所有している書籍を自分で電子化してしまえば、保管場所に困らなくなるだけでなく、管理も簡単になるからだ。
そのため、2010年7月以降、10カ月連続でスキャナー全体の販売数が前年同月比二桁成長を続けている。2010年6月から2011年5月までの直近1年間で、販売数が約1.3倍にも達しているのだ。

スキャナーが書籍の電子化に役立つと言っても、フラットベッドタイプでは1ページずつしか読み込めない。これでは、書籍の全ページを読み込むのに途方に暮れるてしまう。そこで、活躍するのがシートフィーダータイプのスキャナーなのだ。それは、自動的に数十ページ単位で原稿を読み込めるからだ。

いままではフラットベッドタイプが、スキャナー市場の大半を占めていた。シートフィーダーは2009年にはわずか22%のシェアしかなかった。ところが、自炊ブームに後押しされ、2011年5月には41%のシェアを占めるまでに拡大した。

シートフィーダータイプの拡大に一役買っているもうひとつの理由が、低価格化である。フラットベッドタイプに比べて高価だったシートフィーダータイプは、以前は4万円を超えるような高価格モデルが中心であったが、2009年末には2万円台のものも登場し、手頃に買えるようになった。このため、さらに市場が拡大してきているのだ。

タブレット端末の登場が自炊ブームを生み、さらにシートフィーダーブームにまで広がってきている。このままタブレットが盛り上がり続けることで、シートフィーダーの人気がさらに高まることだろう。

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン

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