納品用データをCD-RやUSBメモリーに保存する際、すべてのファイルをルートに置いた状態で取引相手に渡すのは、丁寧なやり方ではない。内容ごとにフォルダ分けして納品したほうが親切で、相手の印象も良くなるハズだ。かといって、納品前に複数のフォルダを用意する作業も面倒だ。階層付きのフォルダをまとめて作れるフリーソフトがあるので、活用してみよう。

■知っ得No.194 フォルダ作成を効率化できるフリーソフトを活用
複数のファイルをデータ納品する際には、内容ごとにフォルダ分けするべきだ。フォルダに整理することで、取引相手もファイルを扱いやすくなり、仕事をしやすい相手だという印象を持ってもらえる。自分にとっても、ファイルの保存漏れをチェックする機会となる。

例えば、書籍を作る仕事なら、章ごとのフォルダを用意して、その中にテキスト、画像、表のファイルを入れるフォルダをそれぞれ作る。カメラマンなら撮影場所や被写体ごとのフォルダを作ることになるだろう。その他にも、業種によって、プロジェクト名ごとや作成日ごとなどさまざまなフォルダの分類方法がある。

●フォルダ構成をテキストで書き出すだけ
ファイルをフォルダに分類するのが良いことだと思っていても、納品前に急いで複数のフォルダを作るのは面倒だ。ここでは、フリーソフトの「フォルダ作成くん」(作:LNSOFT)を使う手順を見てみよう。フォルダ構成をテキストエディタのように書き出すだけで、階層付きのフォルダをすばやく作ることができる。

まずは、ベクターのページ(http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se241498.html)から、「フォルダ作成くん」をダウンロードしよう。ファイルを解凍後、実行ファイルをダブルクリックすれば、起動できる。

フォルダ作成君の利用手順は簡単だ。テキストエディタのような画面にフォルダ構成を文字で記述していくだけ(画面1)。構成が同様のフォルダがある場合は、コピー&ペーストでどんどん増やしていける(画面2)。あとは、[作成開始]ボタンをクリックして、フォルダの作成先を指定するだけで、まとめてフォルダを用意できる(画面3、画面4)。

画面1 フォルダ作成くんを起動したら、作成するフォルダ名をテキストで入力する。階層を作りたい場合には、半角「¥」マークに続けて記述する。ここでは、「第1章」フォルダの下に「テキスト」「画像」「表」フォルダを作っている。

画面2 構成が同じフォルダを作る場合、コピー&ペーストを利用できるのが便利。ここでは、最初に作ったフォルダ名をコピーし、章の数字だけ変更している。フォルダ構成を記述できたら、[作成開始]ボタンをクリックする。

画面3 フォルダの作成先を指定する。USBメモリー内を直接指定することも可能だ。CD-Rに焼く場合、いったんハードディスク内に作成する。

画面4 フォルダはすぐに作られる。[はい]をクリックすれば、作成したフォルダを確認できる。

フォルダを作成したら、作成済みのファイルをドラッグ&ドロップして分類していこう。ファイルの準備ができたら、USBメモリーにコピーするか、CD-Rへの書き込みを実行する。
画面5 作成したフォルダを確認する。この中に、ファイルを入れていこう。

画面6 CD-RやDVD-Rに書き込む場合、フォルダを選択し、[書き込み]をクリックしよう。

記述したフォルダ構成は、そのままテキストファイルとして保存できる。納品のたびに同様の構成のフォルダを作る必要があるときには、保存しておけば読み込んですぐにフォルダを作成できる。

フォルダ作成君の用途は、もちろん納品時だけに限らず、ハードディスクのファイル整理の際に活用できる。ファイル整理のキホンは、フォルダへの分類から。ついつい怠りがちな方は、今日を境にフォルダ管理のクセを付けておくのもいいだろう。さかのぼって分類するのは大変なので、これからの分だけでも整理しはじめてはいかがだろう。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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