東日本大震災の影響で部品供給が不安定になり、自動車業界はいまだに以前の生産体制には戻っていない。ホンダの5月の国内生産体制も前年の5割以下となっている。
そんな暗い話題ばかりではない。ホンダが6月16日に発売開始した「フィット シャトル/フィット シャトル ハイブリッド」(「フィット」は5月の登録車、いわゆる乗用車部門の販売実績で1位となっている)が約2週間の累計受注台数が、月間販売計画4000台の3倍となる約1万2000台を記録し、好調な立ち上がりを見せている。しかも86%がハイブリッドを選択しているのだ。その秘密はホンダのハイブリッドシステムにある。

価格は、「フィット シャトル」は161万円から、ハイブリッドは181万円からと20万円程度しか差がない。燃費は、「フィット シャトル」が1.5L i-VTECを搭載しJC08モードで18.6km/L、ハイブリッドは1.3L i-VTEC+IMAエンジンを搭載しJCO8モードで25.0km/Lと差は大きい。
このような低価格で効果的なハイブリッドシステムを実現しているのがIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)だ。

たとえば、トヨタのハイブリッドの場合、停止状態から走り始めた時にはモーターを使用する。ところがホンダはガソリンエンジンを使いながらモーターがアシストする。そう、ホンダのモーターは、必要な時にガソリンエンジンを手助けするように動作するため、いままでのガソリンエンジンと似た走行特性となっている。しかも、コストを抑えられ、モーターのシステム自体もコンパクトなのだ。

トヨタのように複雑なハイブリッドシステムではなく、さまざまな小型車に搭載可能なホンダのハイブリッドシステムは、ハイブリッドをもっと一般の手が届く存在にしたところに意味がある。ホンダは、これからも、さまざまなコンパクトカーに搭載していくだろう。誰もが気軽にハイブリッドを購入できる時代がすぐそこまで迫っているのだ。

本田技研工業

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