「自作PC」の良さは、PCパーツを組み合わせて自分だけの高性能なオリジナルPCを作れる点にある。そんな自作PCの性能を左右するのがプロセッサ(CPU)だが、選択肢はIntel系とAMD系の2つとなる。

現在、IntelはSandyBridgeと呼ばれる第2世代 Core i プロセッサを市場に投入しており、各社からもSandyBridgeに対応したマザーボードが発売された。

一方、Intelに押され気味のAMDだが、新プロセッサ「AMD Aシリーズ APU」が明日から発売となる。AMDを愛するユーザーにとっては、新プロセッサ「AMD Aシリーズ APU」の発売は、さぞかし待ち望んでいたことだろう。

こうした状況の中、どこよりも早く最新技術を盛り込んだマザーボードを投入しているGIGABYTEでは、-業界をリードする最新技術を満載!GIGABYTE マザーボードの責任者が新製品の魅力を語る- の中でも触れたが、AMD A75チップセットを搭載したマザーボード4製品を2011年6月27日より順次発売を開始した。

AMDユーザー待望の「AMD Aシリーズ APU」対応マザーボードがついにお目見えしたというわけだ。そこで今回は、GIGABYTEから得た情報をもとに、AMD A75チップセット対応マザーボードの特長を紹介しよう。

■ビデオ処理に優れたA75マザーボード
GIGABYTEは、ユーザーの利用目的に合わせ、AMD A75チップセットを搭載したマザーボード「Aシリーズ」4製品を投入する。新製品の最大の特長は、最新プロセッサ「AMD Aシリーズ APU」をサポートした点だ。

「AMD Aシリーズ」は、1つのシリコン・ダイにクワッドコアまたはデュアルコアのCPUとともに、外付けのグラフィックスカードと同様の3Dゲームやマルチメディアを体験できるDirectX 11対応の高性能グラフィックスを搭載した初のプロセッサとなる。ハイエンドのA8-3850を例にとると、GPUコアとしてRadeon HD6550Dが組み込まれており、これはミドルレンジのグラフィックスカードと同等もしくはそれ以上の性能を発揮するとのこと。
AMDの新プロセッサ「AMD Aシリーズ APU」をサポート

■オーバークロックが手軽な独自アプリ
この新製品には、オーバークロックが手軽にできるGIGABYTE独自のアプリ「East Tune 6ユーティリティ」も付属される。

パソコン環境はユーザーごとに異なるため、あくまでひとつの目安としてだが、AMD Aシリーズのグラフィックス性能は、ベンチマークソフト「3DMark Vantage」のパフォーマンス設定で、4,000ポイント程度のスコアを叩き出す。

この数値は、エントリーレベルの増設グラフィックスカードに近い3Dゲーム体験ができるほどのスペックといえる。

さらにGIGABYTEの「East Tune 6ユーティリティ」を使用した場合、オーバークロックによる性能向上ができ、「3DMark Vantage」のパフォーマンス設定で6,000ポイント以上のスコアも可能となる。

■増設でグラフィックス性能がアップ
AMD A75シリーズ・プラットフォームでは、AMD Radeon HD 6000シリーズのグラフィックスカードを増設することで、さらなる3D性能の向上が実現できる。

この独自技術により、ユーザーは統合グラフィックス(プロセッサ内蔵のグラフィックス)と増設グラフィックスカード双方の処理能力を活用することができるというわけだ。

デュアルグラフィックス機能は、より高いフレームレートで最新ゲームタイトルを堪能することができるため、より綺麗で快適なゲームをプレイできる。
増設グラフィックスカードを2枚まで追加することができる。CrossFireXの構築も可能だ。

■Super4対応で信頼性の高いマザーボード
今回発表されたマザーボードはすべて、GIGABYTEの独自規格「Super4」に対応している商品となっている。

「Super4」は高品質な部品と独自機能の統合であり、性能や機能、各種デバイスとの接続性を損なうことなく、システムの高い安定性や製品の長寿命を実現すものだ。

1. スーパー・セーフ (SUPER SAFE)
スーパー・セーフは、システム異常に対する保護機能と、システムの長寿命を確保する機能だ。BIOSの破損によるシステム障害を発生させないようにする「DualBIOS」も含まれている。

ほかにも、万が一のUSBポート故障時にも複数のポートが使用不能になるようなことがなく、重要なデータを転送中の誤作動防止等にも有効な各USBポートに専用のヒューズを実装した。最小でも5万時間という長寿命をほこる固体コンデンサーの採用など、「Super4」に対応したマザーボードは、製品の耐久性・安全性に優れている。
各USBポートに専用のヒューズを実装した。

2.スーパー・スピード (SUPER SPEED)
スーパー・スピードは、データ転送やデバイスのUSB充電速度などにおいて、使用中のマザーボードが最先端のスペックを持ち合わせている証だ。

ギガバイトの3倍USB給電は、ポータブル・ストレージ・デバイス使用時などに、2つのUSBポートを使用せず1ポートで使用可能なうえに、USB充電の速度が一般的なマザーボードのUSBポートより40%高速といったメリットがある。

また、3倍USB給電以外にもiPad、iPhone、iPodといったデバイスを、PCがスタンバイ状態になっている場合にも充電できる「On/Offチャージ機能」といった独自の機能を持っている。
3倍USB給電は、USB充電の速度が一般的なマザーボードのUSBポートより40%高速。

3.スーパー・セービング (SUPER SAVINGS)
最高品質の部品を採用し、高い電力効率を備えたPCである証だ。低発熱な低内部抵抗MOSFETの採用により、マザーボードの発熱を抑え電力を効率的に使用する。

これら使用部品による消費電力の高効率化は、システムのパフォーマンスを犠牲にすることなく、ユーザーの求めるパフォーマンスと、省電力化の両立を実現している。
マザーボードの発熱を抑え電力を効率的に使用する設計。

4.スーパー・サウンド (SUPER SOUND)
HDマルチメディアの勢いは日に日に増すばかりだ、PCのハードウェアにおいてもHDオーディオ品質の実装は必須となりつつある。

「Super4」対応マザーボードは、独自のコンバータによる SNR108dBでの高品位再生が可能な7.1chサラウンド・オーディオをサポートしている。

最新のHDコンテンツを楽しむ際に、低ノイズ環境でのより良いオーディオを体験することができる。
SNR108dBでの高品位再生が可能な7.1chサラウンド・オーディオをサポートしている。


今回、発売された75シリーズ向けのマザーボードは、AMDの最新プロセッサ「AシリーズAPU」に対応した製品という点で注目のマザーボードだ。GIGABYTE独自の耐久性や、卓越した独自機能「Super4」によって、信頼性の高いマザーボードとなっている。

「Aシリーズ APU」で爆速PCを作りたいユーザーには見逃せないマザーボードと言えるだろう。

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