Android 2.3で近距離通信の機能に対応するなど、さまざまな機能の中でも、近距離通信への重要性が認識されてきている。この近距離通信で、日本でよく知られているものが、EdyやSuicaといった電子マネーだ。
おサイフケータイを除いても、2010年での累計発行枚数が約2億枚に達するなど、すでに1人1枚以上を保有していることになるほどだ。これほど日本では普及している。今後、クレジットカード、キャッシュカード、社員証、学生証などと一体化することで、さらに伸びていくことが予想されている(富士キメラ総研の調査より)。

東日本旅客鉄道(JR東日本)とパスモは、1日当たりのSuica・PASMOの利用件数が250万件を突破したと発表した

Suicaは、2004年3月にサービスを開始、2006年1月にはモバイルSuicaのサービスを開始した。PASMOも2007年3月のサービス開始と同時にSuicaとの相互利用を開始した。いまや、電車やバスなどの交通機関のほか、駅ナカの商業施設から駅の外にあるコンビニエンスストア、飲食店などに広がってきている。
Suica、PASMOの発行枚数も2011年5月時点で5403万枚に達しているほどだ(Suica発行枚数は3609万枚で電子マネー対応が3374 万枚、PASMO発行枚数は1794 万枚)。

PASMOを開始した2007年度で1日当たりの最高利用件数は53.2万件、2008年度には137.0万件、2009年度に163.9万件、2010年度に219.0万件と順調に伸び、ついに今年度250万件を突破したのだ。

2009年度では電子マネーでもっとも利用されているのはEdy(43.9%)で、それをSuica(38.1%)が追っている。これに、WAON(29.2%)、nanaco(23.6%)が続く。しかも、交通系のSuicaは男性の利用比率が高く流通系のWAONは女性の方が利用比率が高い(楽天リサーチ調べ、複数回答可)。
ただし、2009年に比べて2010年は、交通系の利用率が下がっている一方、流通系の利用率が高くなってきている。このまま、交通系電子マネーのSuica・PASMOが順調に伸びていくかどうか、注目していきたい。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
パスモ

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