DRAMは、パソコンや携帯電話などの情報処理に不可欠なワーキングメモリだ。近年は、音楽、写真、映像など大容量のデータを瞬時にやりとりするニーズが爆発的に増えており、DRAMには、データの高速処理性能アップと消費電力削減の両立が求められている。

そうした状況を踏まえ、エルピーダメモリは2011年8月1日、半導体メモリのDRAMとして世界初となる、回路線幅25ナノメートル プロセス世代の超微細加工技術を用いた世界最小サイズのチップのサンプル出荷を7月末より開始したことを明らかにした。同社は、この最先端製造プロセス技術を5月に開発完了しており、今般、その製品化に成功したものだ。

出荷を開始した25ナノメートルプロセス世代の新製品は、記憶容量が2ギガビットのDDR3 SDRAMだ。本年末までには、同世代の4ギガビットDDR3 SDRAMの製品化も予定している。これらパソコンやサーバ向けDRAMのほか、成長分野のスマートフォンやタブレット端末など各種モバイル機器向け DRAMである当社の「Mobile RAMTM」にも、同世代プロセスを順次、展開する予定。

同製品の特長は、同社のこれまでの最先端プロセスであった30ナノメートルプロセス世代の製品に比べ、消費電流を動作時で約15%、待機時で約20%、それぞれ減少した上で、業界最高水準のデータ転送速度を実現した点だ。

エルピーダの新製品は、パソコンのほか、情報処理を大規模に行うデータセンターなどで使われる各種サーバに搭載される見込みだ。さらに、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、超薄型ノートPC、ゲーム機、薄型テレビ、セットトップボックス(STB)など各種デジタル家電にも、順次、採用される見通しとなっている。

DRAMの設計・開発・生産・販売事業を手がける同社は、最新技術を用いた大容量かつ低消費電力のDRAMを引き続き開発し、メモリーソリューションのリーディングカンパニーの1社として、今後も最先端の製品を提供していくとしている。

今後発表されるスマートフォンでは、メモリが今よりも大容量になることだろう。

エルピーダメモリ
■寄稿:Android Station

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