iPadをはじめ、Eee Pad Transfomer、ICONIA TAB、GARAPAGOS、XOOMなど、最近は各社が相次いでタブレット端末を発売している。また秋葉原やネットでは、安価な中華Padも入手できるようになってきた。

そうしたタブレット端末の中でも、にわかに注目を集めているのが7インチクラスのタブレット端末だ。10インチクラスは画面が大きくて見やすい反面、持ち運びや片手での取り回しには大きすぎる。かといって、スマートフォンだと、画面が小さく移動中やWeb中心の利用には見づらい面もある。

7インチというサイズは、手のひらサイズでありながら画面も大きくて見やすいうえに、片手も取り回せるほど操作もしやすい、日本人にもちょうどよい大きさなのだ。そうした7インチのタブレット市場に新たな製品が登場した。アイ・オー・データ機器のホームネットワークAndroidプレーヤー「alimo(IAT-PSR701)」だ。

「alimo」は国内メーカーのAndroid端末でありながら、実売価格は3万円台前半と非常にリーズナブルだ。OSには、Android 2.2を採用しているので、同2.1に比べてJavaScriptが高速なうえに、Adobe Flash対応、アプリケーションの外部メモリカードへの待避など、android端末として使い易い機能を備えており、家庭用のネット端末として快適に使えそうだ。

さらに事前情報によると、「alimo」はパソコンを苦手とするお母さんでも簡単に使いこなせるという。

果たして、周辺機器メーカーのAndroid端末は、どれくらい使える端末なのだろうか。早速、検証してみた。

■万能プレーヤー「alimo」を開封してみよう
「alimo」の化粧箱

「alimo」は、今話題のAndroidアプリやインターネットを誰でも簡単に楽しめる、スタンド型のAndroidプレーヤーだ。

早速、箱を開けて、内容物を並べてみた。「alimo」本体のほかに、ACアダプター、電源コード、SDカード(4GB)、かんたんセットアップガイドなどが同梱されている。
「alimo」の内容物

正面からの見ためは、お洒落なタブレット端末といった感じだ。Skype等で使えるフロントカメラを備える。
正面から見た「alimo」

左側面には、盗難防止ホールが用意されている。
左から見た「alimo」

右側面には、3.5mmミニジャック(ステレオ)、HDMI端子、ホスト機能を備えたUSBポート、ACコネクタが見える。
右から見た「alimo」

背面には、スピーカーのボリューム調整ボタン、スピーカー、約200万画素のCMOSカメラを備える。

上部には、USBポート、SDカードスロットを備える。

底面には、リモコンのための赤外線ポートを備える。
底面には、両脇に赤外線ポートを備える。

電源を入れると、初期セットアップが起動する。画面の指示に従って無線LAN接続、Googleアカウントの設定を実行し、オンラインユーザー登録を行えば、セットアップは完了だ。


■情報端末として使ってみよう
「alimo」をひと言で言い表せば、家庭でも簡単に使えるインターネットWifi端末だ。中身は、スマートフォンと同じようなandroidベースの端末なのだから、ネット機能が充実しているのもうなずける。

Android搭載のWiFiながら、家庭で誰にでも使いこなせる製品に仕上がっている点も大きな魅力だ。まずは、「alimo」を情報端末として使ってみよう。

「alimo」には、スケジュールやTwitter、RSSリーダー、お天気、占いなどを、ボタン1つで切り替えられる便利なホームアプリがあらかじめ用意されている。専用アプリで機能が簡略化されているので主婦やお子さんでも簡単に使える。その日のお買い得情報やネットでラジオを聞きながら家事することも簡単にできるのだ。
時刻やカレンダー、お買い得情報を表示させることができる。

その日の天気や気温なども簡単に表示できるので、リビングや台所に置いておくと、何かと便利だ。
その日の天気や気温を表示させることができる。

ラジオガジェットを起動すれば、ラジオとして使うことができる。ネットラジオなので、雑音もなく、快適に聞くことができた。
インターネットラジオ「radiko.jp」なので、快適に聞くことができる。

「alimo」が他のandroid端末にできない芸当がある。それが赤外線リモコン機能だ。
使用する製品のメーカーを登録するだけで、テレビをはじめ、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー、ブルーレイ/DVDプレーヤー、オーディオアンプなどのAV機器を操作することできる。

リビングのリモコンがこれ1台に置き換えられるうえに、画面が大きいので、操作も快適だ。カラオケ店でリモコン操作してる気分だ。
リビングのリモコンがこれ1台に置き換えられる。

リモコンの対応機器一覧

「alimo」は、インターネット端末としても便利に使うことができる。


■インターネット端末として使ってみよう
タブレット端末を購入する人の多くは、インターネットを使うことが前提だろう。「alimo」はブラウザーアプリがプリインストールされている。家庭で無線LANを使っている人であれば、「alimo」を無線LAN接続するだけで、すぐにネットサーフィンを楽しむことができる。

試しにパソコン向けのポータルサイトを表示させてみたが、レイアウトが崩れることなく見ることができた。これなら、普段インターネットを見ているパソコンの代用として十分に使えるだろう。
パソコン向けのポータルサイトを表示してみた。

「alimo」の画面はマルチタッチ液晶なので、2本の指で画面の拡大・縮小を行うことができる。直感的な操作なので扱いやすく、スムーズに反応してくれるので、快適だ。
2本の指で画面の拡大・縮小を行うことができる。

場所を知りたいときに役立つGoogleマップを表示させることもできる。
Googleマップを表示させることもできる。

インターネットに繋げられるので、オークションやネットショップで気に入ったモノがあれば、そのまま買い物ができてしまうわけだ。
オークションやネットショップでの買い物もできてしまう。

「alimo」には、Skypeがプレインストールされているので、買ったその日からSkypeによるテレビ電話も可能だ。
Skypeによるテレビ電話も可能だ。

「alimo」は、インターネット端末として、普通に使うことができた。


■ちょっとうれしい技 Android端末としてフル機能をつかおう
「alimo」が、Android2.2を搭載したタブレット端末だということは先に述べたが、
機能を制限した専用ホーム画面しか使えないの? と、思ったら大間違い。メニューから、android純正のホーム画面を呼び出せば、普通のandroid端末として使えるのだ。

つまり、androidマーケットから好きなだけ、アプリをダウンロードして、カスタマイズやゲームなど、使い倒せるというわけだ。おまけにAndroid2.2なので、対応アプリであればメモリカードにアプリを待避できるので、かなりの数のアプリをインストールできる。

この端末を購入するお父さんの中には、それが目当てで購入する人もいるかもしれない。

電子書籍、ゲーム、ニュースリーダーなどの多彩なアプリケーションがインストールできるので、好きなアプリケーションをインストール可能だ。自分だけのオリジナル端末としてカスタマイズできるわけだ。
Androidマーケットからアプリをダウンロードしてカスタマイズ可能だ。

Androidマーケットには、無料で面白いゲームがたくさんアップロードされている。それらのゲームをあらかじめダウンロードしてインストールしておけば、「alimo」はポータブルゲーム機になる。子供はゲームに飽きるものだ。

家庭用ポータブルゲーム機の場合、新たにゲームを購入しなければならないが、「alimo」であれば、新しいゲームをダウンロードしてインストールすればよい。


つかった製品はこちら
ホームネットワークAndroidプレーヤー「alimo(IAT-PSR701)」
無線LANルーター「WIN-G300DGRシリーズ」



「alimo」は、画面をタップするだけで、すぐにインターネットに接続できるうえに、無料のビデオ通話が魅力のSkypeも、ボタン一つで利用可能だ。

Androidマーケットを利用すれば、電子書籍やゲーム、ニュースリーダーなど多彩なアプリケーションを楽しめるなど、自分だけのオリジナル端末としてカスタマイズができる。

この夏、家族サービスという名目で「alimo」を購入して、カスタマイズで頼りがいのあるお父さんを見せつけてみては如何だろうか。


アイ・オー・データ機器