「優れたコストパフォーマンス!パソコンを高速化させる、キングストンのSSD」でも紹介したように、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は、普段使用しているパソコンがハードディスク(HDD)を搭載したマシンであれば、HDDをSSDに交換するだけでPCを爆速化できる便利なアイテムだ。
その速度性能から、近年SSD人気が急速に高まっており、メーカー各社から様々な製品が発売されている。さらに、SATA2.0(3Gbps)の2倍の速度性能規格を誇るSATA3.0(6Gbps)規格のSSDも登場し、SSDに対する注目度が今後さらに高まることが予想される。
そうしたSSD市場において、「次世代SSDがPCをさらに加速!キングストン、SATA 3.0対応SSD“HyperX SSD”の魅力をさぐる」でも紹介したが、メモリ製品で世界をリードするキングストンが、同社初となるSATA 3.0に対応したSandForce社製コントローラを搭載したSSD「HyperX SSD」を発表した。HyperX SSDは、現行のSSDの中でも最高速とうたわれている。
■HyperX SSD = 高速、高耐性、省電力
今回、「HyperX SSD」(SH100S3B/240G)を入手することができたので、改めてその製品特長を紹介しつつ、実際の実力を検証してみよう。
1.超高速データ転送
現行のSSDの中で「HyperX SSD」は最速とうたわれている。「HyperX SSD」は、現行のSSDコントローラのなかでも最高速かつ信頼性に優れたSandForce社のコントローラを搭載し、要求条件が厳しいユーザーニーズ を満たす性能と耐久性を提供するため、Intel 社の25nmコンピュートNAND(P/E※サイクル:5K)によって強化されている。
※Program/Erase
あくまでひとつの目安だが、転送速度は理論値で下記のとおりだ。
シーケンシャルリード:555MB/秒
シーケンシャルライト:510MB/秒
最高4KB ランダムリード/ライト(IOPS):95,000/70,000(120GB)、95,000/60,000(240GB)
たとえば、SATA2.0対応SSD「SSDNow V+100」が下記スコアであることを考慮すると、明らかに高速であることがわかる。
シーケンシャルリード:250MB/秒
シーケンシャルライト:230MB/秒(128GB & 256GB)、145MB/秒(64GB)
ちなみに、「Crucial M4」など他のSATA3.0対応SSDの理論値と比較しても「HyperX SSD」のスコアは飛び抜けている。
シーケンシャルリード:415MB/秒(128GB)、415MB/秒(256GB)
シーケンシャルライト:175MB/秒(128GB)、260MB/秒(256GB)
2.ユーザーが設定可能なオーバープロビジョニング機能
「HyperX SSD」には、ユーザーの要求に合わせてSSD性能の調整が可能なオーバープロビジョニング機能が備わっている。ユーザーがアドレスできる領域以外にも容量を確保しておくことで、ドライブ全体の容量を削減し、速度性能を高めることが可能となる。この機能により、ユーザーはSSD能性を長期間に渡って維持することができる。
3.省電力設計
「HyperX SSD」は、省電力性能に優れており、その高速性能に対して驚くほど消費電力が少ない。「HyperX SSD」(120GB、240GB)のそれぞれの消費電力は下記のとおりだ。
キングストン「HyperX SSD」(SATA3.0)
120GB: 0.455 W(アイドル時)/1.6 W(リード時)/2.0 W(ライト時)
240GB: 0.455 W(アイドル時)/1.5 W(リード時)/2.05 W(ライト時)
さらに、HyperX SSDはHDDや他のSSDよりも優れた節電性能を備えている。下記からも分かるように、HyperX SSDの電力消費量は非常に少なく、特にHDDと比べるとその差は歴然だ。
A社 SSD(SATA2.0):1.0W(アイドル時)/ 6.4W(動作時)
B社 SSD(SATA2.0):0.5W(アイドル時)/ 2W(動作時)
C社 SSD(SATA3.0):1.65W(アイドル時)/ 3W(動作時)
D社 HDD(7200rpm):8.2W(アイドル時)/10.7W(動作時)
「HyperX SSD」は、高速性能と節電性を両立しており、低電力で高性能を実現したいユーザーにお勧めの製品といえよう。
■パソコンを爆速化する「HyperX SSD」
HDDをSSDに交換すると、パソコンのパフォーマンスを大幅に向上できるわけだが、最速と言われている「HyperX SSD」の実力はどれくらいのものだろうか。実際に検証してみた。
●超高速なデータ転送速度
まずは、HyperX SSDがどれほど高速なのかを確認するために、データ転送速度を測定することにした。ベンチマークには、ひよひよ氏のベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1b」を使用した。
今回のテスト結果では、テスト環境のためか公称値には及ばなかったものの、非常に高い転送速度を示した。Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)と比較すると、シーケンシャルリードが約3.4倍、ライトが約2.2倍も高速化されたのがわかる。
ちなみに、SATA2.0の「SSD Now V+100」と比べた場合、SATA3.0の「HyperX SSD」はシーケンシャルリードが約2.2倍、ライトが約1.6倍も高速化されている。SATA2.0の2倍の速さを誇るSATA3.0というのは事実だった。
●Windows 7のパフォーマンスを最大化
Windows 7では、パソコンのパフォーマンスを評価する機能が備わっているので、測定してみた。
測定結果を見れば明らかだが、「HyperX SSD」に交換したことで、ディスクのデータ転送が高速化され、プライマリ ハードディスクの数値が5.9から7.9へとアップしたのがわかる。ちなみに7.9はスコアの最高値だ。
それにともない、基本スコアは5.9から6.3へと大幅にアップしている。HDDをSSDに交換すると、パソコンが高速化されるというのは本当だった。
HDDを搭載したパソコンであれば、「HyperX SSD」にHDDを交換するだけで、データ転送速度が高速化され、パソコンの性能が大幅に向上する。パソコンの高速化を考えている人は、「HyperX SSD」によるパワーアップを検討してみては如何だろうか。
(テスト環境)
CPU:インテル Core i7 2600K
メモリ:KHX2250C9D3T1FK3/6GX(合計6GB)
Storage:HyperX SSD(SH100S3B/240G)/ SSDNow V+100」(SVP100S2/128G)/
Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)
VGA:なし(プロセッサー内蔵のビデオを使用)
MB :ASUS P8 Z68-V PRO
OS :Windows7 Ultimate 64bit
■キングストン
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・脅威の高速SSD!SATA3.0.0対応で別次元の高速性がまもなく手元に
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・高速な読み書きと高い信頼性を実現!キングストンの「SSDNow V+100」はビジネスを加速する
今回、「HyperX SSD」(SH100S3B/240G)を入手することができたので、改めてその製品特長を紹介しつつ、実際の実力を検証してみよう。
1.超高速データ転送
現行のSSDの中で「HyperX SSD」は最速とうたわれている。「HyperX SSD」は、現行のSSDコントローラのなかでも最高速かつ信頼性に優れたSandForce社のコントローラを搭載し、要求条件が厳しいユーザーニーズ を満たす性能と耐久性を提供するため、Intel 社の25nmコンピュートNAND(P/E※サイクル:5K)によって強化されている。
※Program/Erase
あくまでひとつの目安だが、転送速度は理論値で下記のとおりだ。
シーケンシャルリード:555MB/秒
シーケンシャルライト:510MB/秒
最高4KB ランダムリード/ライト(IOPS):95,000/70,000(120GB)、95,000/60,000(240GB)
たとえば、SATA2.0対応SSD「SSDNow V+100」が下記スコアであることを考慮すると、明らかに高速であることがわかる。
シーケンシャルリード:250MB/秒
シーケンシャルライト:230MB/秒(128GB & 256GB)、145MB/秒(64GB)
ちなみに、「Crucial M4」など他のSATA3.0対応SSDの理論値と比較しても「HyperX SSD」のスコアは飛び抜けている。
シーケンシャルリード:415MB/秒(128GB)、415MB/秒(256GB)
シーケンシャルライト:175MB/秒(128GB)、260MB/秒(256GB)
2.ユーザーが設定可能なオーバープロビジョニング機能
「HyperX SSD」には、ユーザーの要求に合わせてSSD性能の調整が可能なオーバープロビジョニング機能が備わっている。ユーザーがアドレスできる領域以外にも容量を確保しておくことで、ドライブ全体の容量を削減し、速度性能を高めることが可能となる。この機能により、ユーザーはSSD能性を長期間に渡って維持することができる。
3.省電力設計
「HyperX SSD」は、省電力性能に優れており、その高速性能に対して驚くほど消費電力が少ない。「HyperX SSD」(120GB、240GB)のそれぞれの消費電力は下記のとおりだ。
キングストン「HyperX SSD」(SATA3.0)
120GB: 0.455 W(アイドル時)/1.6 W(リード時)/2.0 W(ライト時)
240GB: 0.455 W(アイドル時)/1.5 W(リード時)/2.05 W(ライト時)
さらに、HyperX SSDはHDDや他のSSDよりも優れた節電性能を備えている。下記からも分かるように、HyperX SSDの電力消費量は非常に少なく、特にHDDと比べるとその差は歴然だ。
A社 SSD(SATA2.0):1.0W(アイドル時)/ 6.4W(動作時)
B社 SSD(SATA2.0):0.5W(アイドル時)/ 2W(動作時)
C社 SSD(SATA3.0):1.65W(アイドル時)/ 3W(動作時)
D社 HDD(7200rpm):8.2W(アイドル時)/10.7W(動作時)
「HyperX SSD」は、高速性能と節電性を両立しており、低電力で高性能を実現したいユーザーにお勧めの製品といえよう。
最速とも言われている、キングストン「HyperX SSD」 |
■パソコンを爆速化する「HyperX SSD」
HDDをSSDに交換すると、パソコンのパフォーマンスを大幅に向上できるわけだが、最速と言われている「HyperX SSD」の実力はどれくらいのものだろうか。実際に検証してみた。
●超高速なデータ転送速度
まずは、HyperX SSDがどれほど高速なのかを確認するために、データ転送速度を測定することにした。ベンチマークには、ひよひよ氏のベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1b」を使用した。
Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)の場合 |
HyperX SSD 240GB(SH100S3B/240G)の場合 |
今回のテスト結果では、テスト環境のためか公称値には及ばなかったものの、非常に高い転送速度を示した。Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)と比較すると、シーケンシャルリードが約3.4倍、ライトが約2.2倍も高速化されたのがわかる。
ちなみに、SATA2.0の「SSD Now V+100」と比べた場合、SATA3.0の「HyperX SSD」はシーケンシャルリードが約2.2倍、ライトが約1.6倍も高速化されている。SATA2.0の2倍の速さを誇るSATA3.0というのは事実だった。
「SSDNow V+100」(SVP100S2/128G) |
●Windows 7のパフォーマンスを最大化
Windows 7では、パソコンのパフォーマンスを評価する機能が備わっているので、測定してみた。
Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)の場合 |
HyperX SSD 240GB(SH100S3B/240B)の場合 |
測定結果を見れば明らかだが、「HyperX SSD」に交換したことで、ディスクのデータ転送が高速化され、プライマリ ハードディスクの数値が5.9から7.9へとアップしたのがわかる。ちなみに7.9はスコアの最高値だ。
それにともない、基本スコアは5.9から6.3へと大幅にアップしている。HDDをSSDに交換すると、パソコンが高速化されるというのは本当だった。
HDDを搭載したパソコンであれば、「HyperX SSD」にHDDを交換するだけで、データ転送速度が高速化され、パソコンの性能が大幅に向上する。パソコンの高速化を考えている人は、「HyperX SSD」によるパワーアップを検討してみては如何だろうか。
HyperX SSD 240GBをテストしたPC環境 |
(テスト環境)
CPU:インテル Core i7 2600K
メモリ:KHX2250C9D3T1FK3/6GX(合計6GB)
Storage:HyperX SSD(SH100S3B/240G)/ SSDNow V+100」(SVP100S2/128G)/
Barracuda Green 2TB(ST2000DL003)
VGA:なし(プロセッサー内蔵のビデオを使用)
MB :ASUS P8 Z68-V PRO
OS :Windows7 Ultimate 64bit
■キングストン
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・duck氏が絶賛!「HyperX」はオーバークロックに強いメモリだった
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・爆速SDでデジカメが変わる!値段の高いSDカードが存在する理由
・高速な読み書きと高い信頼性を実現!キングストンの「SSDNow V+100」はビジネスを加速する