カカクコムは2011年9月1日、「2011年 パソコン利用状況調査」の結果を発表した。同調査では、普及率が高まり「あって当然」になりつつあるパソコン製品が、現在、家庭の中でどのように使われているのかの実態が明らかとなった。

■最後にパソコンを購入した時期
約7割がこの3年以内に購入、1年以内は4割に上る
現在家庭で利用しているパソコンを最後に購入した時期を聞いたところ、もっとも多かったのは「3年以上前」だが、そのほかの約7割はここ3年以内に何らかの製品を購入しており、パソコン自体の購入は比較的コンスタントに行われている様子が明らかとなった。直近では「1か月以内」が4.9%と、それ以前に比べるとやや高い数値を示している。

■利用しているパソコンの種類
「デスクトップ」72.6%、「ノートパソコン」68.8%
デスクトップパソコンのほうがやや多い結果に。ただし、ノートパソコンの中に「ネットブック」(10.2%)を加えると全体で79.0%となり、デスクトップパソコンの数を上回る。

また、最近人気が急上昇している「タブレット端末」に関しても、すでに6.5%の人が所有しているという結果になった。これらの結果を見る限り、家庭ではまだまだデスクトップパソコンもノートパソコンと同じくらいの比率で使われていることがわかる。

■よく利用している製品のOS
「Windows 7」が43.1%でトップ。VistaはXPに水を開けられる
家庭でもっとも利用しているパソコンのOSの種類でもっとも多かったのは、最新の「Windows 7」で43.1%。すでに4割を超えるユーザーがWindows 7への移行を行っているということになる。

次いで多かったのは「Windows XP」で、それよりも新しい「Windows Vista」を大きく上回った。Windows XPが販売終了から3年が経過していることを考えると、いまだに3割以上の人が使い続けているのは驚きだろう。

逆に、その次に登場したWindows Vistaはさまざまな面で問題を抱えており、実際の販売期間も短く、次のWindows 7へと移行してしまったことから、利用数は2割を下回る結果になっている。

■よく利用しているパソコンのメーカー
「自作」が断トツ、「NEC」「富士通」「DELL」が続く>
家庭でもっとも利用しているパソコンのメーカーについて、「自作」(18.8%)が多かったのは、ヘビーユーザーの多い価格.comの特性かとも思えるが、今でもパソコンを自作するという人の数は結構多いことがうかがえる。

自作以外のメーカーで見ると、多い順に、「NEC」「富士通」「DELL」「東芝」「SONY」「アップル」と続き、国内のパソコン市場のシェアとほぼリンクしている妥当な結果であることがわかる。

「2011年 パソコン利用状況調査」
カカクコム

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