企画書や提案書など、別の人が作ったファイルを基にして作成するということはよくあること。ところで、WordやExcel、PowerPointといったOfficeファイルには、自動的に作成者の名前が情報の1つとしてファイルに追加されていることをご存じだろうか? 

この機能のせいで、実は先方に「はは~ん、流用して作ったんだ」なんて思われているかもしれない!? 取引相手が作ったファイルを流用していることがバレることだってあるかも。あるいはファイル作成が部下任せだと知られるかも。そんな恥ずかしいことにならないよう、作成者の情報を削除してしまおう。

■知っ得No.213 ファイル作成者の情報を削除する
ファイルに作成者の名前が情報として登録されていたって気づかないんじゃないか?なんて思うかもしれないが、実はエクスプローラーでも普通に表示されている。各アプリでも[ファイル]タブをクリックすれば、こういった情報が表示されているのだ。これらの情報はプロパティで削除する事ができる。

●ファイルのプロパティを開く
エクスプローラーで問題のファイルを選択してみよう。詳細ウィンドウにファイルについての情報が表示され、作成者名も表示されている(画面1)。右クリックして[プロパティ]を選択し、ファイルのプロパティを開こう。
画面1 エクスプローラーの詳細ウィンドウには、ファイルのさまざまな情報が表示される。作成者名もその1つだ。

●作成者名を削除する
[詳細]タブを開いたら、[プロパティや個人情報を削除]をクリックする(画面2)。[プロパティの削除]が開くので、[このファイルから次のプロパティを削除]を選択し、一覧の[作成者]をオンにして[OK]をクリックしよう(画面3)。
画面2 プロパティの[詳細]タブをクリックし、[プロパティや個人情報を削除]をクリックする。

画面3 [このファイルから次のプロパティを削除]を選択し、一覧で[作成者]をオンにして[OK]をクリックする。

プロパティを[OK]をクリックして閉じると、詳細ウィンドウに作成者の名前が表示されなくなる(画面4)。
画面4 詳細ウィンドウの[作成者名]部分に、名前が表示されなくなった。

これでファイルを先方に送っても、不要な情報が表示されなくて済む。1つ手間がかかるが、仕事で使用するファイルなら、このくらいの注意を払っておきたいものだ。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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