パソコンのパーツの中でも、マザーボードは重要なパーツのひとつだ。マザーボードは、様々な部品で構成されているため、部品ひとつひとつの品質が耐久性に大きく影響する。

そうしたマザーボード業界において、いち早く日本製の耐久性に優れたコンデンサーを使用するなど、高品質な製品で定評のあるメーカーが「ギガバイトのPC道場」でお馴染みのGIGABYTEだ。

そんなGIGABYTEは、独自ユーティリティが充実しているメーカーでもあるのをご存じだろうか。

今回はギガバイトから発表されたばかりの「GA-Z68XP-UD4/G3」の情報に加え、独自ユーティリティについても紹介しよう。

■次世代CPU対応の「GA-Z68XP-UD4/G3」
「GA-Z68XP-UD4/G3」は、PCI Express最新規格である「PCI Express 3.0」に対応したIntel Z68チップセット搭載のマザーボードだ。
「PCI Express 3.0」に対応した「GA-Z68XP-UD4/G3」

Intel次世代22nmCPUと対応のグラフィックボードを使用することでPCI Express 3.0対応グラフィックボードのパフォーマンスを最大限発揮することができる。

PCI Express 2.0の倍の帯域幅を備えた、次世代のPCI Express3.0(Gen 3)テクノロジーに対応。次世代22nm CPUと組み合わせることで、PCI Express 3.0対応のグラフィックスカードを転送レート1GB/秒で使用可能だ。
※PCI Express 3.0は対応のCPUとグラフィックボードが別途必要となる。

そのほかの特長としては、Intel Smart Response Technologyの導入を簡単に行えるGIGABYTE独自機能「EZ Smart Response」や、GIGABYTE「Touch BIOS」にも対応している。これは、Windows上で簡単にCPUの電圧、倍率設定やステータスの確認、PCの各種設定が行えるユーティリティ。グラフィカルなアイコンで表示される設定項目は誰にでもわかりやすく、システム変更もインターラクティブに行えるのだ。
Windows上でCPUの電圧などを設定できる「Touch BIOS」

さらに、従来のUSB供給電力を3倍にアップした「3x USB Power」を搭載している。GIGABYTEの3x USB Powerを使えば、iPhoneやiPadの充電が最大40%も高速に行え
る。また、Windowsがシャットダウンの状態でもUSBからバスパワーで給電が可能な「ON/OFF Charge」機能を搭載した点にも注目だ。

「GA-Z68XP-UD4/G3」は基本性能が高いうえに、独自機能が豊富。より快適なパソコン環境をユーザーに提供してくれるわけだ。


■起動だけで節電!TDP ユーティリティ
全国的に節電が叫ばれているなか、GIGABYTE本社が日本のために開発した、節電用の独自ユーティリティが「GIGABYTE TDP ユーティリティ」だ。

「GIGABYTE TDP ユーティリティ」の「TDP」とは、低電費(TeiDenPi)の略称であり、文字通りに電力消費を抑えるためのユーティリティだ。
電力消費を抑える「GIGABYTE TDP ユーティリティ」

同ユーティリティは、GIGABYTE公式ホームページの「サポート&ダウンロード」の「ユーティリティリスト」ページよりダウンロードできる。

ユーティリティを実行すると、以下の状態にマザーボードを自動設定し、高負荷時の消費電力を削減してくれる。
マザーボードを自動的に設定し、高負荷時の消費電力を削減してくれる

CPUに負荷が掛かった状態でテストしたところ、「TDPユーティリティ」を有効にすることで、消費電力(ワット)を138Wから77Wに下げることができた。
消費電力(ワット)を138Wから77Wに下げることができた。


■優先アプリを設定できる「LANオプティマイザー」
LAN オプティマイザーは、実行中のプログラムの種類に合わせてネットワークの分析と管理を行うことができるユーティリティだ。
ネットワークの分析と管理を行う「LAN オプティマイザー」

オンラインゲームのデータストリーミング、ビデオストリーミングやWebブラウジングなどを自動優先させ、広い帯域幅を必要とする大容量データのダウンロードなどからの帯域幅独占を防ぐことができる。

たとえば、複数のオンラインプログラムを実行したときに、ゲームやチャットなど特定のプログラムには帯域幅を優先させ、快適なインターネット接続を実現する。

複数のデバイスが一つのインターネット回線をシェアしている場合でも、インターネット使用中の全員が十分なネットワーク帯域幅でプログラムを楽しむことができるように調整を行うことができるわけだ。
特定のプログラムには帯域幅を優先させ、快適なインターネット接続を実現する

LAN オプティマイザーは、Realtek 8111E ネットワーク LANコントローラーと連携してPCのネットワークを管理および監視するアプリケーションソフトとなっている。

シンプルなユーザーインターフェースから、ゲーミング、ビデオストリーミング、チャット、Webブラウジングなどネットワーク接続を優先したいプログラムを選ぶことができるのだ。

またはある特定のプログラムを優先またはブロックすることも可能だ。さらに、自動モードに切り替えると、ネットワークを最も快適な状態で使用できるように自動で最適化が行われる。

LANオプティマイザーはGIGABYTE公式ホームページからダウンロードして使用することができる。

GIGABYTE Lan Optimizer(動画)
実際にブラウザでYou Tubeを再生させながらiTunesで動画のダウンロードをするという環境で、「LANオプティマイザー」を実行してみた。「LANオプティマイザー」でブラウザを優先させると、YouTubeの先読みキャッシュが有効に働き、優先しない場合に比べてかなりスムーズに再生することができた。またiTunesを優先させると、YouTubeの再生は途切れ途切れになる一方、iTunesの動画ダウンロードはつまりなく高速に処理することができた。



「GA-Z68XP-UD4/G3」は、業界でいち早く「PCI Express 3.0」に対応しており、次世代CPUもサポートする最新マザーボードだ。さらに「GIGABYTE TDP ユーティリティ」や「LANオプティマイザー」、「EZ Smart Response」など、他社にない独自ユーティリティが多数あり、製品発売後にユーティリティが追加になる事もある。こうして、GIGABYTEは常によりよいPC環境を提案することに尽力しているのだ。

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